木戸愛、元レスラーの父の声援にこたえられるか!?
国内女子ツアー第12戦「リゾートトラストレディス」の初日。昨年のプロテストに合格した木戸愛が、プロ転向後初めてのレギュラーツアーに出場している。木戸は、今季のステップアップツアー第2戦「マルナカレディースオリーブカップ」に優勝し、今週から4試合のツアー出場資格を獲得した。
その木戸の活躍する姿を見るため、神奈川県の自宅から父親の木戸修(元プロレスラー)さんが会場に駆けつけた。レスラー時代からゴルフを趣味に持つ父親の影響で始めたゴルフだが、ジュニアの競技ゴルフに参加するなどし、木戸はゴルフの魅力に取り付かれた。
そして、高校は宮里藍が在籍した東北高校に進学。1学年上に原江里菜、有村智恵などが在籍し、恵まれた環境の中で順調にゴルフの技術を上達させた。高校卒業後、プロテストに一発合格を果たし、昨年秋のクオリファイに挑戦したが、セカンドで敗退。この時点でレギュラーツアー出場のチャンスを逸したが、ステップアップの優勝でチャンスを掴んだ。
ロープの外から娘のプレーを見つめる父とは「何回か目が合いました」と話す木戸。「プレーの上で緊張することはありません」と落ち着いた口調で言う木戸だが、この日は雨が降ると分かっていながら、宿泊先にレインウェアを忘れてくるという、お茶目な一面もある。コースに着いて、あわてて売店でレインパンツを購入しスタートに備えたという。
今回与えられた4試合での目標は「ベスト10入りです」という木戸。ファーストラウンドは2バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの4オーバー39位タイに終わった。「今日は父に良いところを見せられなかったので、明日はがんばります!」。この4試合中に、父親が木戸のキャディとしてバッグを担ぐ可能性もあるそうだ。父親とのタッグ、プロレスならば途中タッチでの交代が認められるが、ゴルフの場合は全て1人で戦わなければならない。父親としてはセコンドに付くという立場で臨むことになる。