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復調の兆しの佐伯三貴「今まで完璧を求め過ぎでした」

09年の開幕から10試合を経て、ようやく先週の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で今季初のトップ10フィニッシュを果たした佐伯三貴。彼女のこれまでの戦績を見れば、やっと戻ってきたというのが正しいだろう。

07年にプロ入り初優勝を飾り、同年にセントアンドリュースで行われた全英リコー女子オープンでは、日本人最上位の7位フィニッシュ。08年には南アフリカで行われたW杯に諸見里しのぶと共に出場して3位タイに入るなど、ここ一番での勝負強さが魅力の選手だ。

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ところが、08年の中盤から不振に陥り、予選落ちを繰り返した。シーズン終盤は持ち直したものの、今シーズンが開幕してからも成績はパッとしなかった。その原因を問うと、本人もコーチの江連氏も「気持ちの問題」と口を揃える。

「ショットが曲がると、本当に落ち込んでいた」という佐伯。それが悪循環にはまり、一時はゴルフを辞めようかと思う程だったという。成績の落ち込みと共にメディアも離れ、疎外感も味わった。「でも、家族やコーチ、キャディさんやトレーナーさんは私の成績に関係なく応援してくれる。だから、私も諦めるのをやめようと思った」と、気を持ち直した。

「今まで完璧を求め過ぎでした。曲がってもしょうがないと思ったら、吹っ切れました」と笑う佐伯。2週間後には、ハワイで行われる「全米女子オープン」の出場権を掛けた地区予選会にも出場する。「やっぱりメジャーには憧れがあるし、出るからには通るつもりでやりますよ!」と、この挑戦も良いモチベーションになっているようだ。

2009年 廣済堂レディスゴルフカップ



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