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携帯電話の明かりを頼りに 渋野日向子の強さの証し

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント◇東名CC(静岡)◇6572yd(パー72)

夕闇が迫り、カップやボールは見えにくい。携帯電話の明かりを頼りに渋野日向子はパット練習を終えた。「スタンレーレディス」開幕2日前に撮った一枚だ。出場選手全員が参加した夕方のミーティングの後、日課のパット練習の開始は遅かった。キャディと、隣で練習していた野澤真央が協力して2台の携帯電話で明かりを照らした。

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3年前に始めたパットのドリルは、徐々に距離を伸ばしていく9本中、7本を入れるというもの。3本外すとリセットされ、最初からやり直しだ。これを完了した後、3本連続で入れられると終了になる。青木翔コーチは以前、ドリルの意図を「試合終盤の集中力が切れかかるとき、きちんとパットを打てるかが大事だと思うんです。ドリルでパット技術を向上させるということより、ドリルを毎日続けられることで鍛えられることがある。彼女は僕がいなくても欠かさずに続ける。それが、すごいんです」と言っていた。

用具契約を結ぶピンの担当者はこの写真を見て「(携帯の明かりを使うのは)鈴木愛プロ以来じゃないですか」と、同じピン契約2017年賞金女王の名を挙げた。

台風19号の影響で中止となった12日は、宿泊先でゲーム「どうぶつの森」をして過ごしたという。参戦1年目のツアールーキー、伸びしろたっぷりの20歳は人一倍練習し、吸収するからこそ、ドラマチックなストーリーを描き続けられる。(編集部・林洋平)

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