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ゴルフ科学者の「究極パター」出現 女子プロたちが試した結果は?

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前(26日)◇利府GC (宮城)◇6505yd(パー72)

「僕の理論に沿った、究極のパターを作ってくれ」。ゴルフ科学者の異名を持つブライソン・デシャンボーの懇願で製作されたテーラーメイドの“逸品”が今週、国内女子ツアーの会場にひそかに持ち込まれている。

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同社担当者によると、大学で物理学を専攻したデシャンボーが示した「理論」の筋立てはこうだ。

ゴルフボールにはディンプル(凹凸)がある→ディンプルのどこにヒットするかは、ゴルファー自身の技術では制御できない→パターのフェースインサートが硬いと、ボールの転がりには運の要素が大きくなる→インサートを軟らかくする→フェースがディンプルに接触する角度のばらつきによる予期しない転がりをある程度避けられる

正しいかどうかよく分からない?分からなくて大丈夫だ…と思う。何と言っても、デシャンボー自身が「やっぱり、これを使うには厳しいものがある」と出来上がったプロトタイプをすぐに返却したというのだから、屁理屈だった可能性はある。

「限界まで」(担当者)軟らかくしたパターはこうして、行き場を失う。“我が子”の行く末を案じた開発者のビル・プライス氏が「日本の女子ツアーの会場で試してみてくれないか」と発言したことで、はるばる宮城・利府までやってきたのが経緯だ。

開幕2日前、練習グリーンにいた木村彩子は興味本位で試し打ちして「フォローなのにショートしかしないです…。軟らかすぎますよ」と苦笑い。4mの距離を3球打ったが、すべて1mほどショートさせた。フェース面を触るだけでは通常のパターとの硬さの違いは分かりにくいが、手で持ったボールをフェース面に当てると「まったく違うのが分かりますよ。音が全然違う」

「(デシャンボーの)理屈は分かるけど、試合ではちょっと…です」と笑いながら、首を横に振った。

ほかに5人ほどの選手が試したが、全員ショートさせたという。担当者は「ショートパットを打ち過ぎちゃう人には良いかもしれないけど…」と提案。奇才が生み出したパターは、いつとも知れぬ出番をツアーバンの中で静かに待っている。(宮城県利府町/林洋平)

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2019年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン



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