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高視聴率の裏で 「選手会長・石川遼」の効果を検証

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(15日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

2018年の日本男子ツアーは1月のアジアシリーズ2試合を経て、前週の「東建ホームメイトカップ」で国内開催の初戦を迎えた。熊本出身の重永亜斗夢がツアー初優勝。今シーズン、選手会長を務める石川遼は大きな注目の中で1打差の2位で終えた。

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ツアーのリーダーとプレーヤー。“二足のわらじ”をはくシーズンが本格的に幕を開けた。開幕2日前の選手総会で、石川はプレーヤーたちを前にツアー人気向上を目指す施策を打ち出した。ラウンド後、各日の上位選手らがファンの前で公開インタビューを実施。また、5年間プレーした米ツアーに倣って大会のピンフラッグを場内で販売し、選手に積極的にサインを求めた。5月以降の試合では、予選落ちした選手が参加するスポンサー向けのプロアマ戦を、土曜日に本戦とは別のコースで行う企画を調整している。

試合で敗れはしたが予選ラウンドを首位で通過し、決勝ラウンドは連日最終組でプレー。“働きぶり”の自己採点を求められると「会長としての点数は…100点です。これ以上できないっス」と言う笑みには疲労の色と充実感がにじんだ。

現在の日本ツアーメンバーにおいて、石川ほど世間に露出されるプレーヤーはいない。そのスター選手の活躍はさっそく数字に出た。テレビ東京系で放送された週末の視聴率は3日目が平均5.6%、最終日が7.8%を記録(関東地方、ビデオリサーチ調べ)。昨年の3日目平均2.9%、最終日2.2%を大きく上回っただけでなく、前年度の日本男子ツアーの最高数値6.4%(「日本オープン」最終日、「日本シリーズJTカップ」最終日)も超えた。

一方、実際に試合が行われた会場の集客はどうだったか。開幕前日から5日間のギャラリー数は計2万1723人。前年の2万988人から微増といった程度。悪天候が予想されていた最終日については6416人で、前年の8645人を下回った。新たに販売された大会フラッグの売り上げ枚数は、準備された1000枚うち350枚にとどまった。

今大会は米ツアー「RBCヘリテージ」で優勝した小平智をはじめとした、前年度の上位選手が多く不在だったことも影響しただろうか。石川は「たくさんの方がピンフラッグを持っているのを見かけた。すごくうれしい」と言いつつも、「認知度が高まっていくといい。徐々に、だと思う。販売する場所を(1カ所から)複数にしたり…。まずは存在を知ってもらうことが大事だと思う」と今後に向けた課題をさっそく口にした。「男子ツアーにとって、良いと思ったことは取り組んでいきたい」。新体制は道半ばどころか、まだスタートしたばかりだ。(三重県桑名市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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