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トッププロへの新ルート開拓 片岡大育が歩んだ初優勝への道

開幕から3試合続いた海外勢の連勝を止めたのは、ツアー未勝利の26歳だった。1打差を追って関西オープンゴルフ選手権競技」最終日をスタートした片岡大育が5バーディ、1ボギー「67」(パー71)とし、通算17アンダーでツアー初優勝。「メチャクチャ嬉しい。それ以外に言葉が思い浮かばない」と歩んできた道を振り返り、言葉を弾ませた。

2位に3打差をつける鮮やかな逆転劇だった。前半2番(パー5)でバーディを先行させると、4番(パー3)で1m、5番と3mを決めて通算16アンダーに乗せ、早々に単独首位に立つ。3日目から「ラインを浅めに読んだ」というパットはこの日も好調で、続く6番(パー3)、7番と6mを連続で沈めて4連続。2打差のリードを作って折り返した難度の高い後半もすべてパーを並べ、後続に付け入る隙を与えなかった。

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アマチュア当時は「四国アマ」、プロ混合の「中四国オープン」を制すなど華々しいキャリア重ねたが、2007年に鳴り物入りでプロ転向した直後は、「予選落ちばかりで、涙を流すくらいの絶望感だった」と、平坦な道のりではなかった。

レギュラーツアーの出場権は、数少ないチャンスをモノにする必要がある新規参入プロにとって、確保することがなかなか難しい最初の壁。期待されながらも、直面する現実に打ちひしがれ、忸怩たる日々を過ごしている若手プロは多い。

「活躍の場は日本だけじゃない」。試合に飢えていた片岡が目を向けたのは、まだ日本人選手の名前もまばらだったアジアンツアーだ。QTを突破した2011年から4シーズン、アジア各国を巡るツアー転戦。過密スケジュールを厭わず、国内ツアーとの往復を繰り返し続けた。「試合だと、練習では試せないことを多く経験できる。成功すれば自信になるし、早くに修行できたことは良かった」と振り返る。

積み上がった経験値は、徐々に結果へと現れた。13試合に出場した13年アジアンツアーは、2度の3位などで賞金ランクはキャリアハイの26位。前年末のQTで出場権を確保できた国内ツアーでも賞金ランク47位に入り、両ツアーで初のシード権を獲得。日本でプロゴルファーとして賞金で生活を成立させるための“新ルート”を開拓し、証明してみせた1年となった。

プロ転向から9年目の初優勝を「早かった」と言葉にした片岡。「アジアに行っていなかったら、こんなに早く優勝できていなかった。アジアで得たものは、たくさんあったと思う」。海を幾度となく渡り、広くアジアを駆け巡った険しい道のりは、決して遠回りではなかった。(滋賀県東近江市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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