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目標は日本一 小田孔明はジンクス打破の先に

ツアー通算7勝目にして初めて味わう逆転勝利の味。「関西オープンゴルフ選手権競技」を、最終日に4打差をひっくり返した小田孔明が、長年のジンクスをついに打ち破った。

昨年までに積み上げた6勝はすべて、最終日を首位(タイ)で迎えた逃げ切り勝利。それが今シーズンの出場4戦は、毎試合ラウンドをこなすごとに順位を上げる巻き返しぶりを披露している。「3日目までにトップに立たんと勝てんから」と自虐的に繰り返してきたが、今季は「本当に試合を諦めないようにしただけ。前はボギーを打てば、ふてくされていたけど…」と、精神面の充実がツアー屈指のオールラウンダーに確実な変化を与えた。

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「きっかけは特にない」というが、小田の数か月は、これまで築いてきた記録やスタイルに終止符を打ってきた期間だった。

昨年の「日本オープン」。3日目を終えた時点で単独首位に立ちながら、荒天のため月曜日に持ち越された最終ラウンドで小林正則に敗れた。これはキャリアで初めての逆転負けだった。その年の“日本一”を決める最高の舞台で、長く続いた吉兆が散った。

そして今年3月。こだわり続けた連続試合出場も途切れた。アジアシリーズ「インドネシアPGA選手権」を、欧州ツアーとアジアンツアーの対抗戦「ユーラシアカップ」に参戦したため欠場。2011年「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」から実に88試合。継続されていた記録としては最長だった数字も止まった(日本記録は宮本勝昌の151試合)。

記録が止まったことを悲観する見方もある。ただ小田自身にとっては「自分の考え方を変えた。今年が始まる時に連続試合出場も止まってしまったし」と、いつしか自らを翻弄する呪縛にもなりかねない数字が途切れたことは、“割り切り”のための要素となったはずだ。

とはいえ、数字どうこうではなく、自分を変えるための努力を怠らないのは当然だ。6月で36歳。今年は年男だ。「年上の人と行動するのが苦手で」。例年、宮崎県内などで行うオフの合宿には、後輩プロやゴルフ場の研修生を呼び、団体生活をしてトレーニングに精を出す。今年は総勢13名。「若いやつらと回るとパワーをもらえる。教えながらも若手の良いところも教わる。あとは『こいつらには簡単に勝たせちゃいけない』って。自分に喝を入れて」。彼らの食事代など軍師・孔明の出費はかさむばかりだが、若いエキスを吸収して力に変える価値ある出費だ。

今年、もう一つの目標に掲げるのが、「日本オープン」制覇。「去年本当に悔しい思いをした。リベンジしたい。それだけ」。今年の開催コースは、自身が11年に「ダイヤモンドカップゴルフ」で優勝した千葉カントリークラブ梅郷コース。日本一へと続くストーリーは、既に出来上がっているのかもしれない(兵庫県西宮市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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