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逆転負けの松山英樹 出だしのミスを悔いる「良い勉強になった」

千葉県の総武カントリークラブ 総武コースで行われた「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」最終日。2位に4打差をつけて単独首位でスタートした松山英樹は3バーディ、7ボギーの「75」(パー71)と崩れ、優勝したキム・ヒョンソン(韓国)に1打及ばない通算4アンダーの2位タイに終わり、日本人プロ史上最速のデビュー4戦目での国内メジャー制覇はならなかった。

4番からの悪夢の4連続ボギー、決めればプレーオフ突入の最終18番でのパーパット・・・敗因はいくつかあった。しかし松山はラウンド後、スタートホールでボギーとした、痛恨の一打ばかりを悔いた。

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「1番ホールのパーパット、50センチくらいだったんですけど、簡単に打ち過ぎてしまった。2番のパーパットも決めたんですけど、ちょっと違和感がある感じで・・・」

初日からの3日間、いや、ここまでのツアートーナメントで誇示してきた強さのひとつが、2メートル以内のパッティング時に見せる勝負強さだった。初めて迎えた単独首位での最終日についても「緊張は無かったと思います」と言う。だが、そのひとつのミスをきっかけに、松山劇場は暗転した。

「昨日までパットが良かった分、出だしのパーパットを簡単に打ち過ぎてしまったのがもったいない。入っていれば、もっと違った結果になったかなあと思う。ラインをどう読んだらいいか分からなくなった。パットに不安を覚えてしまって、ショットで(チャンスに)付けなきゃ・・・という感じで、ショットも曲がり始めてボギーが止まらなくなった」。

4連続ボギーの直後、8番(パー5)のバーディで負の連鎖を止めたが、この1メートル弱のパットを放つのに普段以上に時間がかかった。後半14番(パー5)で首位に1打差に迫るバーディを奪い、15番で15メートルをねじ込んで再び並んでみせた。しかし18番で2メートルのパーパットを沈められない。

「やっぱり今日一日、ラインを読むのに迷った分、切れるか切れないか、すごく迷って・・・。(キャディに)『真っ直ぐ行こう』と言われたんですけど、自分の中で不安があって、ちょっと右を向いたら右に抜けましたね・・・」。わずか1ストロークのミスが、悲劇を呼んだ。積み重ねてきた成功体験が、最後にもろ刃の剣になってしまった。

「パットが悪い時にパーをセーブできるアプローチが無いと苦しくなる。ショートゲームを磨かないといけない」。そして「良い勉強になりました」と必死に顔を上げる松山。惨劇の直後、悔しさをかみ殺しながら、会場に残って列を作っていたファンに丁寧にサインをしていた。怪物ルーキーはその強さも、もろさも、そして優しさも置いて、コースを去った。(千葉県印西市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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