久保谷健一、今年も愛娘の予言通りに優勝!
昨年の「キヤノンオープン」で9年ぶりの復活優勝を果たした久保谷健一。その優勝会見では、愛娘の真帆ちゃんが作成した絵本の話題で盛り上がった。久保谷の優勝を願って描かれた絵本で、娘の期待に応えたいと奮起しての優勝だった。
今年も夏休みの課題で作成した作品ができあがった。タイトルは「じんじゃでみつけた キラキラへび」。内容はもちろん父親のプロゴルファーが優勝するまでのストーリーになっていて、絵本をめくっていくとタイトルの神社が現れ、その神社に“お父さんの怪我が治りますように”とお参りに行くシーンだった。「この怪我とは?」と久保谷に聞くと、「あ、それ。本当に怪我していたんですよ」と打ち明ける。
7月の「サン・クロレラクラシック」の時に左胸を痛め、病院での診断結果は肋軟骨骨折だった。レントゲンにははっきりと写らない箇所だが、アザのように滲んだ血の痕を診た医者がそう判断した。その後2週間はオープンウィークだったこともあり治療に専念し、3週間程度でゴルフができるようになったという。
ところが、8月の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」は棄権、その後も試合には出場するが5試合連続で予選落ちになってしまった。大会連覇を狙った「キヤノンオープン」で8戦ぶりの決勝ラウンド進出を果たし、その後に真帆ちゃんの2作目を手にした久保谷。
絵本の終盤には、お父さんは最終ホールでイーグルを奪って優勝を果たしました、と書かれていた。先週、約1年ぶりの優勝を国内メジャー「日本オープンゴルフ選手権競技」で果たすことになったが、最終日は最終ホールではなく10番でイーグルを奪った。
テレビの前でメガホンを持ちお父さんの応援を続けた真帆ちゃんは、最終ホールでと書いたことを悔やんでいたというが、それ以外は真帆ちゃんの筋書き通りに逆転優勝を果たした。「ブリヂストンオープン」練習日に「これです」と嬉しそうに娘の絵本を取り出した久保谷は、優勝したときよりも満面の笑みで作品を披露してくれた。(千葉県千葉市/本橋英治)