7位タイの丸山茂樹、後厄を乗り越えるか!?
国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の初日に、4バーディ、1ボギーでラウンドした丸山茂樹が、首位と3打差の3アンダー7位タイに食い込んだ。
9月の「ANAオープン」を終えて、1ヶ月間米国ロサンゼルスに滞在した丸山は「トレーニングをみっちりやって来ました。思い切って休んでよかった」と言う。今年2月にはふくらはぎの筋肉を断裂する重傷を負い、その後は腰や背中などあらゆるところに痛みが広がった。「二次災害、三次災害・・・ほんと今年は厄年真っ最中という感じですから」と肩を落す。
しかし、この日は3連続バーディを奪うなどショットも好調で「身体も全然平気」と表情も明るい。「実はね、この前テレビの収録で立山(光広)さんたちとラウンドをしたんだけど、なんでそんなにスタンスを広げているんだよって指摘されて。なんか最近の若手がみんな広いから、自分もつられて広くしちゃってたみたいで」と打ち明け始めた。
「やっぱマルのスタンスは狭くないと、イメージが違うよ。とか、40(歳)にもなるのに、そんなスタンスじゃ身体が回らないよって散々言われて。確かにスタンスを狭くしたら、肩も自然と回るし、ショット自体が凄く良くなったんですよ。立山さんたちに感謝しなくちゃ」。
スタンスを肩の幅まで、約20センチほど狭くした丸山は、全盛期のようなピンに絡むショットを連発した。「13番は良かったよ。128ヤードを8番で打ったけど、入りそうだったし。14番も左のラフから130ヤードをピッチングでビタっときたしね」とテンションも急上昇する。
それでも、「ま、今年は何度も言うけど後厄だから、諦めているので、来年に繋がるようにしたいかな」と締めくくる丸山。スタンス幅を狭める、従来の丸山茂樹流スイングで、厄払いをすることができるか。体力も心配ないというだけに、2日目以降もピンを刺すアイアンショットを連発させるはずだ。(兵庫県加東市/本橋英治)