若林舞衣子、失格を乗り越えて
今週開催される「ヨネックスレディス」でホステスプロを務めるのは、ヨネックス所属で地元新潟出身の若林舞衣子。ちょうど1年前のこの大会がプロデビュー戦となった若林は、所属と地元という二重のプレッシャーをはねのけて、堂々の9位タイに入る活躍を見せた。
今大会のポスターは若林が飾っているが、「特に何も思いませんね。さすが、新潟パワーだなって感じで」と、本人は飄々としている。それでも、新潟は特別とのことで、「他の会場だったら、サインをしてもさっと終わるけど、ここだとサインをしていたら練習時間が無くなってしまう」と、県民の期待をひしひしと感じている。
そんな若林が最近「いつになく緊張した」というのが、先月行われた「日本女子オープン」の予選会。今年の同大会は、新潟県の紫雲GCで開催される。大会への出場資格はいくつかあるが、当初目指したのは、7月21日時点での賞金ランキング上位30位というもの。だが、ちょうど30位で迎えた「スタンレーレディス」でまさかの失格をしてしまい、翌日(7月21日)のランキングは無情にも31位。急遽、予選会へ回ることになった。
「地元の試合に出られないっていうのは、やっぱり悔しい」という若林だが、この予選会を無事にトップタイで通過して、面目躍如した。「失格で予選落ちじゃねぇ。結果的に出られるので、すべてが良かったと思います」と、今ではあの失敗も良い経験だ。
さらに話が弾んだ若林は、「昨日、LPGAの英語の記事(LPGAに参戦するプレーヤーは英会話が出来ないと出場停止となる)があったじゃないですか。あれ、他人事じゃないなと思いましたね」と、すでに米ツアー進出に向けての不安も口にした。挑戦は国内で実績を残してからというものの、「私も英語を勉強しないと!」と、早くもやる気を漲らせていた。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka