2018年 ヨーロピアンオープン

600yd台のパー5が3つ 谷原秀人は初上陸のドイツで3打差発進

2018/07/27 08:00
谷原秀人は第1ラウンドを3アンダーで終えた

◇欧州男子◇ポルシェヨーロピアンオープン 初日(26日)◇グリーンイーグルスGC(ドイツ)◇7583yd(パー72)

欧州ツアーメンバーとして2年目を戦う谷原秀人だが、ドイツは今回が初訪問の土地。今週まで未体験だったコースをまずは6バーディ、3ボギーの「69」でまとめ、3人の日本勢のうち最上位となる、首位と3打差の3アンダー16位タイでスタートした。

ヨーロピアンオープンは1978年に英国で始まり、2015年から会場をドイツに移した。自動車メーカーのポルシェを冠スポンサーに迎えた昨年にコースも変更。ハンブルクから南東へ約30km、風力発電の風車を眺めながらアウトバーンを降りた先にグリーンイーグルGCはある。フラットな林間コースだが、なんと言っても距離が長い。18ホール7583ydは今季ここまでの欧州ツアー大会で2番目。加えて日中35℃を超す気温に、午前中にスタートした谷原は「本当に疲れた」とうなだれた。

出だし1番で3mを沈めてバーディ発進。その後も5番で6m、12番で10mなど、今季苦しんできた得意のパットをこの日は次々と決めた。

グリーンスピードによって使い分ける複数のパターから、この日はピン型をチョイス。「きのうよりも速くてびっくりした」と話したが、バーディパットが2mオーバーした10番、3mオーバーの13番でも返しをきっちり沈めた。「このくらいはいつも入って良さそうなのだけどね。これが“普通”であってほしい。やっぱり(前週までの)スコットランドのグリーンはラインが読めなかった」と“生命線”の復調の兆しに納得した。

反省点は5つあるパー5で2つボギーをたたいたこと。当コースではパー5が、なかなか“チャンス”と思えないほど距離がある。9番の647ydで始まり、11番595yd、15番632yd、16番663yd、18番517yd。それぞれ、2打目を置くポジションが狭いのも難しい。谷原は9番で3打目を右手前のバンカーに入れ、最終18番は1Wショットを左の池に打ち込んでボギー。気温が上がった後半はショットが左に行くミスが多く、「途中から疲れて腰が止まってしまって左に行った。分かってはいたのだけど…」と苦笑いした。

2日目は酷暑が予想される午後のティオフ。ホールアウト後は「きょうは今からゆっくり休めるから体力を温存したい」とタフな戦いを覚悟していた。(ドイツ・ヴィンゼン/桂川洋一)

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