旅は腰痛とともに…宮里優作は満身創痍で欧州ツアー連戦中
◇欧州男子◇アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン 事前情報(10日)◇ガレインGC(スコットランド)◇7133yd(パー70)
アイルランドで行われた前週の欧州ツアーは14位タイ。3日目にホールインワンを記録するなど、上げ潮ムードかと思いきや、宮里優作は苦労を強いられている。厳しい腰痛で思うようなショットが打てず、今週も「まずは出られるのかどうか…」とこぼす状態だ。
棄権した5月の「BMW PGA選手権」以降、痛みは慢性的なものになっている。日々、まずは18ホールを完走することが一仕事。10日(火)の練習ラウンドは松山英樹、谷原秀人、シュバンカー・シャルマ(インド)と一緒に回ったが、宮里はひとりコースを歩くだけで、グリーン周辺からウェッジとパターだけを振った。あす11日(水)についても「ぎりぎりまで調整です」と悩ましげだった。
欧州ツアーは高額賞金大会が並ぶ「ロレックスシリーズ」が進行中。宮里は今週が4連戦目となり、次週「全英オープン」(スコットランド・カーヌスティ)、翌週の「ポルシェ ヨーロピアンオープン」(ドイツ・グレンイーグルGC)まで、6連戦に臨むつもりでいる。故障が癒えるまで休む手もあるが、限られた試合数で来季のシードを得るためにはそうはいかない。
「腰が“切れない”からフェードが打てなくて」と持ち球とは違う、低いドローボールを多用して対応中。「ドライバーのときのスタンスなんか、“このくらい”だよ(笑)」と、示した両足の間隔は30cmもない。「この1カ月、もっと体が良かったらなあ…という試合が続いている。良いコース、良い試合が続いているし、出ないのも余計悔しくなっちゃう」
今週のコースについては「ここ3、4戦の中では一番、広いかなと。ドライバーは打ちやすい。ただ、ターゲットが絞りにくくなるので、そこだけ気を付ければという感じ」という。異国での経験も着実に重ねているところ。少しでも良い状態で1番ティに立ちたい。(スコットランド・ガレイン/桂川洋一)