2017年 アイルランドオープン

松山英樹は全英リンクスの前哨戦 世界ランクポイントは欧州>米国

2017/07/06 06:17
2位に入った全米オープンから3週後。松山英樹はリンクスコースで戦う

◇欧州男子◇ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション 事前情報(5日)◇ポートスチュワートGC(北アイルランド)◇7004yd(パー72)

北アイルランドで開催の欧州ツアーに出場する松山英樹は5日(水)、プロアマ戦で開幕前日の調整を終えた。会場は「全英オープン」を思わせるリンクスコース。2週後のメジャー第3戦に向け、絶好の予行演習の機会となりそうだ。

アイルランド島の北海岸を望むポートスチュワートGCは123年前の1894年に開場した。ただし、全3コースのうちのひとつで、今大会が行われるストランドコースの整備が進んだのは今からおよそ30年前で、プロツアーの舞台となるのは初めて。隣町のポートラッシュに実家があるグレーム・マクドウェル(北アイルランド)は「僕は子どものころに何度もプレーした。確か、僕の数学の先生がアウト9ホールの設計に携わったはずだ」という。地元の英国人にとっては馴染み深いコースだ。

激しいアップダウンも、背の高いフェスキュー芝も、ポットバンカーもある。4日(火)の雨で軟らかくなったフェアウェイは、晴天となった5日(水)に硬さも、速さも戻ってきた。「難しい。とにかくフェアウェイが狭い。敷地は広いのに…」というのが松山の第一印象。攻略ポイントに関して「やっぱりショットじゃないですかね。あとはパット勝負。アプローチが利かないんだもん。寄せられないところが多い」と分析した。

全英オープンを2週後に控える松山英樹は北アイルランドで欧州ツアーに出場する

アイアンショットで確実にグリーンへ。それは松山の最も得意とすることころ。日本に一時帰国していた前週に体調を崩し、回復した今のゴルフ状態は「20%」と苦笑いしても「グリーンは大きいわけじゃないから、乗っけておけば、そんなに変なところからパットを打たされることもない。乗っけて、2パットを続けたい」と、攻略の仕方ははっきりしている。18ホールの総距離は7004ydでパー72。「距離はそんなにないから、(ティショットで)フェアウェイに行ければ、チャンスにつけることもできる」と話した。

2週後にイングランド・ロイヤルバークデールで行われる「全英」への、格好の準備ともとらえている。「全英がどういうコースか分からないですけど、練習にはなる。風が吹いた時のショットも必要。これだけ(ウエアを)着てゴルフをすることも、なかなかないですからね」

今週予定されている各ツアーの世界ランキングポイントの配分は、米ツアー「グリーンブライヤークラシック」の34pt(優勝者が獲得するポイント)に対し、今大会は48ptと選手層は“格上”の評価になった。主戦場を飛び出して参戦するつかの間の欧州ツアーは、メジャータイトル、世界ランク1位へもつながっている。(北アイルランド・ロンドンデリー/桂川洋一)

プロアマ戦中の松山英樹のお茶目な姿を撮影した現地のカメラマンは、画像をすぐにプリントアウトして、サインをゲットした
プロアマ戦を急ぎ足で回る松山英樹
プロアマ戦で大きな注目を浴びた松山英樹
おつかれちゃん
アイルランド島の北海岸をバックに

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