ゴルフも時短へ 欧州ツアーが6ホール制ダブルスマッチプレー大会を発表
欧州ツアーは12日(日)、新規の団体戦として「ゴルフシックス」(Golf Sixes)を開催することを発表した。5月6日(土)から英国ロンドン近郊のセンチュリオンクラブで行われる2日間競技。6ホールで行われるダブルスのマッチプレーを基にした新しい試みだ。
出場するのは16カ国32人。3月13日時点で、欧州ツアーの出場優先順位における各国の最高位の選手が、同じ国のツアーメンバーの中からパートナーを指名する。16チームは4つのグループに分かれて、初日の6日(土)に各組で総当たり戦(3マッチ)を実施。勝ち点制(勝ち3点、引き分け1点)による各グループ上位2位までの8カ国で、7日(日)の準々決勝、準決勝、決勝戦を行う。
1つのマッチは6ホールだけで争われるダブルス戦。各ホールで、両選手が放ったティショットのボールを選択し、2打目以降は交互に打って1ホールごとのスコアを競う「グリーンサム」というフォーマットだ。
賞金総額100万ユーロ(約1億2000万円)だけでなく、ファンサービスも画期的なものを準備しているという。会場となる6ホールはギャラリー用の観覧エリアを取り囲むように設定され、1番ティグラウンドでは音楽や花火を使って場内を盛り上げる。選手たちはファンとの交流を推奨され、試合の合間にファンゾーンでのQ&Aに参加したり、ソーシャルメディアでのライブストリーミングも実施される。既に英スカイスポーツでの放送も決まっている。
欧州ツアーのキース・ペリーCEOは「私たちはこれまでもゴルフには現代化が必要で、その実現には革新的な競技方法が非常に重要だと言ってきた。このゴルフシックスを発表できたことを喜ばしく思う」とコメント。従来のツアー競技よりも短縮化、コンパクト化された大会に胸を張る。「ゴルフファンであろうがなかろうが、5月にはぜひセンチュリオンクラブに来ていただきたい。以前はゴルフ場で味わえなかった経験を体験してほしい」とアピールした。