2015年 ハッサンIIトロフィー

クラブを折った岩田寛は最終ホールで棄権「実力不足」

2015/03/27 07:52
17ホールを終えたところで棄権を選択。岩田寛のモロッコ遠征はあえなく終わった

岩田寛の初モロッコ遠征は、あっけなくその幕を閉じた。世界ランク100位以内という資格で出場した欧州ツアー「ハッサンIIトロフィー」初日、12時50分にティオフした岩田は、前半を8オーバー「44」。後半に入っても計14オーバーまでスコアを落とすと、最終18番のティグラウンドで棄権することを選択した。途中、マーカーも正しいスコアを把握できておらず、実際のスコアはさらに悪かった可能性もある。

昨日までの暴風はどこへやら。朝から一転して無風状態となったゴルフ・ドゥ・パレロイヤルだったが、コースのミスに対する許容範囲は変わらず狭い。海沿いに出る2番(パー3)でティショットをグリーン左奧のブッシュへと入れ、脱出に3打を要する4オン2パットのトリプルボギー。4番でもティショットがブッシュに捕まり、ダブルパーの「8」を叩いた。

「トリを叩いてから、どうやって打ったら良いか分からなくなった。すべてはあのティショットのジャッジミス…」。

13番ティでは怒りに任せて3Wをへし折った岩田寛。同組選手もビックリ!

13番では3Wでのティショットを右に曲げ、打ち直しの3打目を打ち終えると、そのシャフトを膝を支点にへし折った。「無意識です。やっておいて後で凹むんですけど…」。だが、その後の15番でダブルボギー、16番、17番は連続ボギー。怒りを吐きだしても、最後まで流れは良くならなかった。

「実力不足です。アイアンの距離感も合わなかったし、外したところから寄せる技術もなかった」と岩田。次戦は国内ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の予定だが、「ゴルフをしたくないです」というところまで落ちた気持ちを、どうやって立て直すか?(モロッコ・アガディール/今岡涼太)

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