ヨーロピアンツアーレポート(3)/矢野東
ヨーロピアンツアー「ハッサンII世ゴルフトロフィ」に日本からただ一人参戦する矢野東の事前情報をレポートする。
練習日2日目の今日は、日本に加え、欧州、アジア両ツアーのシードを保持する国際的プレーヤーであるW.リャンとの組み合わせ。両プロともショートアイアンや様々なバリエーションのアプローチショットの練習を入念に行い、明日からの本戦に備えていた。
練習ラウンドを終えた矢野選手にインタビューした内容は以下の通り。
<今日の練習ラウンドの調子はいかがでしたか?>
オフシーズンにトレーニングをしっかりおこなった成果を感じる。体が試合モードになってきている感覚。
<コースの印象はいかがですか?>
フェアウェイ、ラフ、グリーンの状態がとても良く、申し分のないコースコンディションですね。良い時期の北海道のコースみたいで、家から近くにあったら通いたいくらいです(笑)
<ショットの調子はどうですか?>
悪くはないですね。まだシーズン序盤なので70%くらいの完成度かな。
<ウェッジの調整は順調ですか?>
今のクラブに変えて2ヶ月ほど練習に励んでいるのでボールが止まらないことに慣れてきた。今日のような練習ラウンドでは特に100ヤード以下のショットやグリーンまわりからのアプローチショットを重点的に練習している。出だしの球の高さが高くてスピンがかからないことに加えて、フェアウェイからのショットでもセミラフから打っているような感覚なのでもうひと手間かけて調整したい。
<ヨーロピアンツアーの感想は?>
今回でヨーロピアンツアーへの参加は4度目なので、特別な感覚はないし、平常心で試合に臨むことができている。色々な国のプレーヤーとラウンドがしたいので、日本以外の国の試合に出場したい気持ちはほかの日本のゴルファーより強いと思いますよ。
<長時間の移動、時差ボケ、気候、食事、文化など苦になることはありますか?>
正直なところ苦になりますが、色々な状況下において調整するのがうまくなりましたね。
<具体的にどんな風に調整していますか?>
長期間の移動などで疲れたときは、とにかく体を動かすようにしている。トレーニングやランニングで汗を流すと逆に疲れがとれますよ。
<明日からの本戦での目標は何ですか?>
とにかく予選を通過するために一打一打を大切にします。そのほかのことは、予選を通過してから考えます。