「かみ合えばビッグスコア」 星野陸也は灼熱のシンガポールで5打差追う
◇欧州ツアー◇ポルシェ シンガポールクラシック 3日目(23日)◇ラグーナ・ナショナルゴルフリゾートC(シンガポール)◇7420yd(パー72)
強い日差しと湿気で、顔には次から次へと汗の粒が浮かぶ。「今、これで33度くらいでしょ。まだまだです」と星野陸也は元気に笑った。欧州ツアーは2シーズン目、体もすっかり海外の気候に慣れた。
予選2日間よりも風が弱まった分、体感温度は高くなる。それでも日傘や氷のうはほとんど使っていない。「去年35度はあったので。きょうは風が少なかったけど…。いや、少なかっただけに、もうちょい伸ばしたかったですね」と首位との差を縮め切れなかったことに悔いが残った。
19位から出た3日目は5バーディ、2ボギー「69」で回って通算8アンダー。13位に上がったが、首位との差は前日の4打から、5打に開いた。
前半に2つ伸ばしたものの、「風のジャッジミス」となった10番でこの日初めてのボギーが出た。13番から3連続バーディで取り返したが、直後の16番のボギーがもったいない。「ティショットがつま先上がりの所に行ってしまって、左に逃げるしかなかった」と右ラフからの第2打は、右サイドに切られたピンを狙えずロングパットが残った。第3打はピンをオーバーして3パット。17番(パー3)も手前からの長いバーディパットがカップを逸れて、悔しそうに首を振った。
「あと2つは行けたかな」と心残りはあるが、諦めるにはまだ早い。「パットのフィーリングも徐々にいい感じになっている。うまくかみ合えばビッグスコアが出せると思います」と自信もある。
最終日の予想最高気温は33度。「まだまだ、ここの暑さはこんなもんじゃないですよ」。2月「カタールマスターズ」に続くツアー2勝目へ、追い上げて抜き去りたい。(シンガポール・ラグーナゴルフグリーン/谷口愛純)