2021年 ダッチオープン

「ダッチオープン」について知っておくべき5つのこと

2021/09/16 10:13
ユースト・ラウテン(Warren Little/Getty Images)

今週のヨーロピアンツアーは、一路「ダッチオープン」の開催されるベルナルト・ゴルフへ。大会について知っておくべき5つの事柄は次の通り。

「ダッチオープン」再開

昨年、新型コロナウイルス感染拡大により大会が中止となるまで、「ダッチオープン」は1972年のヨーロピアンツアー発足以降に毎年開催されてきた、わずか6大会のうちの一つだった。

今年はこの歴史的な大会が新たなコースで開催され、前回王者のセルヒオ・ガルシアは「ライダーカップ」を翌週に控え不在となるため、ベルナルト・ゴルフでは新王者の誕生が約束されることとなった。この大会では1912年の第1回大会以降、これまで18カ国から75人の王者が誕生している。

新たな舞台

ベルナルトは「ダッチオープン」がヨーロピアンツアーで開催された1972年以降では、9つの目の同大会開催コースとなる。

2018年に開場したヒースランドに広がるコースは、キングスバーン、ザ・グローブ、そしてヤスリンクスを手掛けたカイル・フィリップスにより設計された。全長7,425ヤード、パー72の同コースは、様々なバンカーやウォーターハザードが巡らされており、来年もこの大会の開催コースとなることが決まっている。

ホームアドバンテージを握るラウテン

これまでヨーロピアンツアーが開催されたことのないコースでのプレー経験は、間違いなくアドバンテージであり、今回はベルナルト・ゴルフをホームクラブとするユースト・ラウテンがこのアドバンテージを握っている。

「ここではかなり練習している」と、2005年以来、毎回この大会でプレーしているラウテン。彼はこの大会で見事な成績を残しており、直近8回では2勝挙げているほか、3度のトップ10入りを果たしている。

「ここの練習施設はオランダで最高の施設の一つなので、多くのトッププレーヤーがここで練習しているし、トーマス・ピーターストーマス・デトリーといったベルギーの選手でさえここへ来て練習しているんだ。ここがどれだけ良いゴルフコースであるかは、それが物語っているよね。コースが成熟するには、もう少し時間が必要になるけれど、それは芝を今以上速くすることができないと言うだけの話で、デザインは素晴らしいし、コンディションも最高だから、あとはこの好天が持ってくれて、最高の1週間になれば良いね」。

「僕は自分がこの大会で何ができるかを知っているし、地元の観客の前でプレーするのは大好きで、このゴルフコースも大好きだから、過去にこの大会でやって来たことを発揮して、日曜に優勝争いができればと思っている」

セベ10代での栄冠

75人の「ダッチオープン」歴代王者の一人であるセベ・バレステロスは、1976年の「ダッチオープン」でヨーロピアンツアー初優勝を遂げた。

このスペイン人選手はわずか19歳と121日にして、オランダのフィールドを席巻し、8打差の勝利で、その後、史上最多のツアー50勝を挙げることになる輝かしいヨーロピアンツアーでのキャリアをスタートさせた。

そうそうたる歴代王者の顔ぶれ

1912年に始まった「ダッチオープン」は、今回が第101回大会となり、歴代王者にはそうそうたる顔ぶれが並んでいる。

セベの初優勝に加え、ヨーロピアンツアーとして開催された「ダッチオープン」では、ベルンハルト・ランガーホセ・マリア・オラサバルペイン・スチュワートミゲル・アンヘル・ヒメネスコリン・モンゴメリーマルティン・カイマーポール・ケーシーリー・ウェストウッド、そして最近ではセルヒオ・ガルシアが優勝している。

今週のフィールドには、ラウテンのほか、トーマス・ピータース(2015年)、ロマン・ワッテル(2017年)、ピーター・ハンソン(2012年)、そしてゴンサロ・フェルナンデスカスターニョ(2005年)と、5人の歴代王者が名を連ねている。

2021年 ダッチオープン