ポルトガルからパリへ 「ライダーカップ」出場デュオ
「ポルトガルマスターズ」で最終日に「65」をマークしてトップ10入りを果たしたセルヒオ・ガルシアは欧州代表が2大会ぶりに優勝を目指す「ライダーカップ」へと照準を絞った。
トーマス・ビヨーンによるキャプテンズピックで代表チームに選出されたガルシアは、ポルトガルの試合で、欧州代表の戦力になることを改めて証明した。
ドンペドロビクトリアGCで3日目までを「66」、「70」、「68」とし、安定したゴルフを見せた。イーグル発進となった日曜には、その後4バーディ、ノーボギーとした。
「夢のスタートだった。素晴らしいウェッジショットを打ち、ボールはホールの5インチ後ろでバウンドしカップインしたんだ。あれは最高だった」とガルシア。
「1日を通して良いプレーができた。多くのバーディチャンスを作ることができた。残念なことに、最終ホールまではパットがホールに入りたがらなかったみたいだけど、ポジティブな1週間だったし、これで僕らはパリへ向かう。とにかく考え方を変え、できる限りチームの助けとなるよう努めるよ」。
「とても良いプレーができたと思う。ドライバーは良かったし、良いアイアンショットもあったし、良いパットもあった。残念ながら入りはしなかったけれど。全体的にはとてもポジティブだったし、これから僕らはパリであのカップの奪還を目指すんだ」。
欧州代表は5選手が大会初出場となる。ビヨーンはキャプテン推薦では経験を重視し、ガルシアに加え、ポール・ケーシー、イアン・ポールター、そしてヘンリック・ステンソンを招集した。
ル・ゴルフナショナルで9回目の「ライダーカップ」出場を果たすガルシアは、トミー・フリートウッド、ティレル・ハットン、アレックス・ノレン、トービヨーン・オルセン、そしてジョン・ラームといった初出場の選手たちを引っ張るつもりだ。
「僕らはルーキーたちを助ける。それは僕らの任務だし、それを果たすよ。僕らは彼らをできる限り居心地良くするよう努めることになる」とガルシア。
「これまでも常にそうだったように、神経が消耗する戦いになる。欧州での開催は、僕らにとって少し楽になるから良いことだね。(初出場の)選手たちはすごく気に入ると思うよ。それが最重要事項だし、僕ら皆は興奮しているんだ」。
オルセンもまた、日曜に4日間の自己ベストとなる「67」をマークし、通算12アンダーとしたアルガルベでの大会で準備を完了させた。
「今日のラウンドを経て、随分良い心持ちになった」とオルセン。「アイアンがかなり良くなったんだ。始めの3日間はちょっと苦しんだからね。確実に、この大会で自信を深めることができた」。
「2週間のオフを取って、そのうち1週間はゴルフをしなかったんだ。ちょっとしたバケーションでね。それだけに、僕にとっては、先ず練習して、コースで競技をするのがとても重要なことだったんだ。全体的に良い1週間だったね」。
オルセンは日曜にロンドンの自宅に戻り、月曜にパリ入りする予定。ガルシアらベテランに加え、ロリー・マキロイ、フランチェスコ・モリナリ、そしてジャスティン・ローズといった大会経験者からのアドバイスを受けることを楽しみにしている。
「オープンになって、自分の考えを話し、他の人の意見を求めること。そして、ツアーで長年戦い、幾度も『ライダーカップ』に出場してきた選手たちに、質問することをためらわないことだね」とオルセン。
「チームには経験豊富な選手が沢山いるし、トーマスも副キャプテンたちもいるから、それを心掛けるのが最良だよ。怖がったりためらったりせずに、とにかく質問することが大切だね」。
「今、僕はとても落ち着いている。プレーに集中し、試合勘を高めてきた。明日、会場に着いてチームの部屋に入り、他の全ての選手たちと会ったとき、初めてあの大会がどんなものであるのか、実感が湧くのだと思う」。