2017年 マスターズ

「マスターズ」制覇を狙える5人のルーキー ホン・ラーム編

2017/04/06 08:53
22歳で初出場のラーム「勝つために戦う」

オーガスタの与える試練は、経験者に味方するという考え方が支配的である。グリーン、傾斜、雰囲気、危険なエリアといったその年最初のメジャーのこれらの側面は、いずれもマグノリアレーンを通り抜ける回数が増える度に選手たちが蓄えてゆく知識である。

しかしながら、今年はこれまでで最強とも言えるルーキー軍団がオーガスタでティアップする。欧州ツアー公式サイトでは今年の「マスターズ」でグリーンジャケットに袖を通すポテンシャルを秘めた5人の初出場選手を紹介する。最終回はホン・ラームだ。

ホン・ラーム

1年前にホン・ラームの名前を知っている人間はほとんどいなかった。しかし、今年最初のメジャーを目前に控えた今、彼は多くの耳目を集める選手となった。1月にトーリーパインズでティアップして以来、オーガスタへ向けラームは6大会に出場し、優勝1回のほか、トップ10入りを4回果たし、最低成績は16位タイとなっている。

今年の初めは137位だった世界ゴルフランキングは、12位にまで上昇してマスターズを迎えるに至った。2017年に入ってからのラームのショートゲームは驚くべきものとなっており、オーガスタで存分に発揮されるだろう。飛距離も出るホーンは(平均飛距離は303ヤード)、パーオン率も高く(72パーセント)、今年はすでにプレッシャーのかかるシチュエーションで見事なクラッチパットをいくつか決めている。

また、この22歳は自信満々で、今週はメディアに対し「勝てないと思っていたら、ここには来ていなかった。トーリーパインズは、通常は初めてプレーしたルーキーが勝てる場所ではないけれど、僕はそれをやってのけた。これはもちろん違う話しだ。メジャーだし、僕はオーガスタでプレーするのは初めてだからね。でも、僕は勝てると信じてティアップするし、勝つために競い合うんだ」とコメントしている。

ラームにとって初めてのメジャーとなった昨年の「全米オープン」では、トップ25入りを果たし、ローアマチュアを獲得した。果たして、初めての「マスターズ」でそれ以上のインパクトを残すことはできるだろうか。

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