2014年 全英オープン

偉大なるマキロイ 素晴らしい初日を堪能

2014/07/18 06:54

ホイレイクで開催されている「全英オープン」初日は、素晴らしいコンディションをフルに活かしたロリー・マキロイが首位に立つ展開となった。

ロイヤルリバプールは見事な好天に恵まれ、今年3つ目のメジャーの木曜日はまたしても幸先良い天候となったわけだが、その初日はタイガー・ウッズも上位につける確かなパフォーマンスを見せた。しかし、この日最も輝いたのは、最後にこの地でこの大会が開催された2006年には出場していなかった男。ロリー・マキロイがノーボギーの「66」で初日をラウンドし、単独首位に躍り出たのである。

初日に素晴らしいスタートを切る2014年の傾向をここでも実現させたマキロイは2番、5番、そして6番でバーディを奪って前半を「32」で折り返すと、後半は12番と16番でバーディを奪った。6アンダーとしたマキロイはイタリアのマッテオ・マナッセロに1打差の首位に立っており、その更に1打後方にはマネッセロの同胞であるエドアルドとフランチェスコのモリナリ兄弟、セルヒオ・ガルシア、そしてジム・フューリックブルックス・ケプカの米国人コンビが続いている。

3月31日に背中の手術を受けた為、今年最初のメジャー出場となったウッズは、3アンダーにつけ不気味な存在となっている。彼は2006年の大会でもそうしたように、初日はパー5の16番でのみドライバーを使用した。2006年の大会では、結局岩のように硬いリンクスでドライバーが使用されることは二度となかった。

今回の方がコース自体は緑が深くなってはいるが、フェアウェイ上では相変わらずボールは良く弾み、マキロイはそれを活かせたことを喜んでいる。「いつだって『全英オープン』で『66』が出せれば嬉しいものだよ」と25歳のマキロイ。「今朝は好スコアを出すには絶好のコンディションだったね。早い時間には風も殆どなく、多くのバーディチャンスを作り出すことができ、僕はその幾つかを決めることができたんだ」。

「また良いスタートが切れたし、そうだね、また明日コースに出るのが楽しみだよ」。

そのコメントは、木曜の良いラウンドに金曜の悪いラウンドが続くというこのところの彼の不幸な習性について言及したものだった。この直近の例としては、初日を「64」で回りながらも2日目を「78」とした先週の「アバディーン アセットマネジメント スコットランドオープン」が挙げられる。

「木曜日にコースへ出て行く際は、いつだってそんなに期待値が高いわけではないんだ」とマキロイ。彼はセントアンドリュースで行われた2010年の「全英オープン」でも初日を「63」で回って首位に立ちながらも、荒天に苛まれた続くラウンドでは「80」と大崩れしている。

「大会序盤はリズムを掴もうと心掛け、自分のやり方でプレーするようにトライするんだ」と加えたマキロイ。「良いスコアを出した翌日の金曜にコースへ戻ると、自分で何ができるか分かっているから、木曜と比べて期待値が高くなる。明日も、スタートから何ホールかはソリッドなショットを打つよう心掛け、自分のやり方でラウンドに入るようなアプローチが必要だね。今日の僕と全く同じようなやり方だね」。

先月末の復帰戦で予選落ちを喫したウッズは、出だしの2ホールでボギーを叩き(2006年大会では最初の36ホールで叩いたボギーは僅か2つであった)、その苦悩は続くかに思えたが、4番で2.5メートルのパットを沈めて重要なパーセーブを果たすと、続く5番ではこの日初のバーディを奪うことに成功した。

グリーン外からバーディを奪った11番を皮切りに3ホール連続でバーディを奪ったウッズは、14番こそボギーとするも、15番と16番でバーディを奪って盛り返し、初日を「69」で終えた。

「しっかりプレーできると自分では分かっていた。それが為に、コングレッショナルでプレーするのは僕にとってとても重要だったんだ」とウッズ。「コングレッショナルでは酷い精神的な過ちを犯してしまった。僕の判断は明確なものではなく、決断力が十分ではなかったんだ。今日は全く違っていたし、その結果より良いスコアが出せたね」。

「僕は力強くなってきているし、速くなってきているし、爆発力も備わってきている。ボールはまた飛び始めてきているし、これらは全て吉兆なんだ」

2014年 全英オープン