2014年 全英オープン

リラックスしてホイレークへと向かうローズ

2014/07/15 11:01

「アバディーン アセットマネジメント スコットランドオープン」で勝利を挙げ、リラックスした雰囲気のお祝いを楽しんだジャスティン・ローズは、そのリラックスした心持ちのままホイレークへと向かった。

ロイヤルアバディーンでの最終日をノーボギーの「65」でラウンドし、キャリア初となる2大会連続優勝を飾ったローズは未知の領域に入ったと明かしていた。

そして2週間前に米PGAツアーの「クイッケンローンズナショナル」を制した2013年の「全米オープン」王者は今、木曜日より始まる第143回「全英オープン」でメジャー2勝目を飾ることにより、昨年のフィル・ミケルソンの足跡を辿ることに挑戦する。

1年前にキャッスルスチュワートで開催された「スコットランドオープン」で優勝を飾ったミケルソンは、その翌週にミュアフィールドでクラレットジャグを獲得しているが、先週の最終日では「65」を記録しながらも、この日は全体的に好スコアが続出した為、順位を6つ上げるに留まり、11位タイで大会を終えている。

ここ2年間は「スコットランドオープン」に出場していなかったローズは、「今年はフィルの様になろうと思い、スケジュールを組んだんだ。今のところは上手く行っているね」と述べた。

「これで2連勝となったわけだけれど、それだけ自分にプレッシャーをかけてきたということだね。自分以外に責められる人間はいなかった。これは僕にとって未知の領域だよ。これまで2連勝したことはなかったから、3連勝となると言うに及ばず、だね」。

「こんなに早く勝ち癖を取り戻せたのは信じられないけれど、今は最高の気分だ。この2勝が出来過ぎだとは思わない。それだけ自分が進歩したということなんだ」。

「直ぐに『全英オープン』がやって来るから、今晩は落ち着いてリラックスするよ。今のひと時を楽しみたいと思うけれど、明日からは確実にまた試合モードに切り替えるよ」。

これまでに今回ほど良い状態で「全英オープン」へ臨むことがあったかと問われたローズは、「2010年の時も、今回のように2勝を挙げて臨むのと同様に調子が良かったけれど、ただあの時は調子が良くなり始めたところだったからね。今はもう4、5年良いプレーができているわけで、今回は(優勝を)期待されていることについて、もっとしっくりきているよ」と語った。

「過去には優勝争いをする上で、何かプラスアルファを求めるようなところがあったけれど、今は次のレベルのゴルフを追い求めることはなく、自分のゴルフを信頼することができるようになったんだ」。

マーク・ウォーレンと首位タイでスタートした「スコットランドオープン」の最終日は、朝の雨と無風がコースの難易度を下げ、その利を最大限に活かしたローズは前半を「31」で折り返し、この時点で3打差の首位に立った。

先週の勝利により、公式世界ゴルフランキングを6位から自身最高位タイとなる3位に上げた33歳のローズは、後半こそバーディは1つに留まったものの、ノーボギーの「65」でラウンドを終え、通算16アンダーまでスコアを伸ばしてスウェーデンのクリストファー・ブロバーグに2打差をつけてのフィニッシュに成功した。3位に入ったウォーレンは更にそこから3打後方で大会を終えている。

ブロバーグにとっては、この大会で3枠与えられるホイレークへの出場権を手にしたことは慰めとなったことだろう。尚、残り2枠は4位タイに入ったイングランドのティレル・ハットンと8位タイに入ったスコットランドのスコット・ジェイミソンが獲得している。

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