F.モリナリがイタリア人として初めてメジャー王者となった

そして二人が残った。
ヨーロピアンツアーは長いシーズンを経て、二人の選手にのみ欧州ナンバーワンのチャンスが残されたシーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」を迎える。
「ネッドバンクゴルフチャレンジ」のスタート時点では、五人に年間王者となる可能性が残されていたが、同大会ではリ・ハオトン、ルーカス・ビェルレガード、そしてロリー・マキロイが必要条件をクリアできなかったため、ハリー・バードントロフィーを巡る争いはフランチェスコ・モリナリとトミー・フリートウッドの一騎打ちとなった。
親友であり、「ライダーカップ」でタッグを組んだ二人が、2018年の年間王者となるためにジュメイラGEでなすべきことは、以下の通りである。

フランチェスコ・モリナリ

このイタリア人選手にとって何と素晴らしい一年であったろうか。「BMW PGA選手権」で「ロレックスシリーズ」初制覇を果たしたモリナリは、勢いそのままに「全英オープン」でメジャー初制覇を遂げた。モリナリはそれ以外にも、「ロレックスシリーズ」でトップ10入りを一度、「世界ゴルフ選手権」でのトップ25入りを二度果たしており、最終戦へは1,025,166ポイント差の首位で臨むことに。モリナリは二人が並ぶ5位タイ以上の成績で年間制覇が確定するが、フリートウッドの成績次第ではそれ以下の成績でも年間王者になれる可能性がある。

トミー・フリートウッド

現欧州王者は、ここでモリナリを逆転できるかできないかにかかわらず、見事なタイトル防衛のシーズンを送った。「アブダビHSBC選手権」でタイトル防衛を果たしてシーズン序盤にスタートダッシュを決めたフリートウッドは、最終日に歴史的な「63」をマークした「全米オープン」で2位に入った。最近の4連続トップ10入りでモリナリとの差を詰めることに成功したフリートウッドだが、年間王者のタイトル防衛には、ドバイでの優勝（その上でモリナリが6位以下）が必須となっている。