「HNAフランスオープン」で知っておくべき5つのこと
各大会の賞金総額が最低でも700万ドルに達する「ロレックスシリーズ」は、今週の「HNAフランスオープン」で再開し、3週連続で開催される。今週の大会で知っておくべき5つの事柄は以下の通りである。
ル・ゴルフ・ナショナルに注がれる熱視線
今年の「HNAフランスオープン」は、ル・ゴルフ・ナショナルの有名なアルバトロスコースで、「ライダーカップ」前に最後に開催される大会として、ヨーロピアンツアーのスケジュールで重要な意味を持つ。世界クラスのフィールドがパリに集結する今季「ロレックスシリーズ」第3戦では、選手もファンも、9月28日から30日にかけて開催される世界最高のスポーツイベントの一つである「ライダーカップ」開催地の雰囲気を先取りで味わえるちょっとした特典を得ることになる。
世界クラスのフィールド
今年で102周年を迎える大陸ヨーロッパ最古のナショナルオープンを目指し、今週は世界トップ10に入る3人を含む、輝かしいフィールドがパリに急行する。「ザ・プレーヤーズ選手権」で11位に入ったことで一時は世界ランク1位になった現2位のジャスティン・トーマスは大会デビューを果たす。更に同6位のジョン・ラームに加え、ディフェンディングチャンピオンにして同10位のトミー・フリートウッドも今週はアルバトロスコースでプレーをする。
絶好調男
目下絶好調のトミー・フリートウッドは、史上初となる「ロレックスシリーズ」のタイトル防衛を目指してル・ゴルフ・ナショナルへと乗り込む。昨年、最終日を見事「66」でラウンドして通算12アンダーとしたフリートウッドは、ピーター・ユーラインに1打差をつけて「HNAフランスオープン」を制覇し、「レース・トゥ・ドバイ」で首位に浮上すると、そのまま年間王者としてシーズンを終えた。27歳のフリートウッドは、先頃シネコックヒルズで開催された「全米オープン」で、同大会及びメジャー最終日の最少スコアタイ記録となる「63」を最終ラウンドにマークし、ブルックス・ケプカに次ぐ2位に入った。
地元の期待
ル・ゴルフ・ナショナルでは、アレクサンダー・レビが期待のかかる充実した地元フランス勢の筆頭となる。最後にこの大会で優勝したフランス人選手は、1打差で2011年大会を制覇したトーマス・レベである。3月に「ハッサンIIトロフィー」でヨーロピアンツアー通算5勝目を挙げたレビに加え、今週はミシェル・ロレンゾベラ、グレゴリー・ボーディ、ロマン・ワッテル、グレゴリー・アブレ、そしてラファエル・ジャクリンといった有力選手が出場する。この他にも、ビクトール・ペレ、ロビン・シオシグリスト、そしてロマン・ランガスクといったチャレンジツアーの選手たちも出場する。
7人のメジャー王者
今週は7人のメジャー王者がフィールドに名を連ねている。現「全米プロゴルフ選手権」王者のトーマスは出場する直近のメジャー王者であり、この他に、2017年「マスターズ」王者のセルヒオ・ガルシア、メジャー2勝のマルティン・カイマー、2016年「マスターズ」王者のダニー・ウィレット、そして2008年「マスターズ」王者のトレバー・イメルマンも今大会に出場する。
更に、2010年「全米オープン」王者のグレーム・マクドウェルと「マスターズ」2勝のホセ・マリア・オラサバルもル・ゴルフ・ナショナルでティアップする。