2017年 ネッドバンクゴルフチャレンジ

「ネッドバンクゴルフチャレンジ」大会アラカルト

2017/11/07 11:26
前年覇者はアレックス・ノレン。最終日に6打差を逆転してシーズン4勝目を挙げた(Stuart Franklin/Getty Images) ※撮影は2016年大会

2017年「レース・トゥ・ドバイ」の最後から2番目の大会は南アフリカで開催される。ロレックスシリーズに組み込まれ、さらなる盛り上がりを見せるであろう大会は、ゴルフ界の真のレジェンドであるゲーリー・プレーヤーが大会ホストを務める。「ネッドバンクゴルフチャレンジ」について知っておくべき情報を詳らかにしよう。

2016年大会を振り返る

1年前は最終日に「63」をマークしたアレックス・ノレンが6打差で「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制し、昨シーズンの欧州ツアー4勝目を挙げた。

最終日を1イーグル、8バーディ、1ボギーでラウンドしたスウェーデンのノレンが通算14アンダーとするなか、最終日を3打差の首位でスタートしたワン・ジョンフンはノレンと6打差の2位。通算7アンダーの3位タイには、リカルド・ゴウベイアアレハンドロ・カニサレスビクトル・デュビッソンアンディ・サリバン、そして地元人気のブランデン・グレースが入った。

「スコットランドオープン」、「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」、「英国マスターズ」を制す目覚ましい2016年シーズン後半を送ったノレンは、破竹の勢いそのままにこの大会も制し、シーズン4勝目、そして欧州ツアーのキャリア通算8勝目を挙げた。

フィールド

「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走る欧州ツアー3勝のトミー・フリートウッドは、134, 839ポイント差に迫ったジャスティン・ローズとの差を広げて最終戦を迎えるべく、サンシティへと乗り込む。

先週の「トルコ航空オープン」でフリートウッドは最終日に「68」をマークし、首位と10打差の23位で大会を終えたが、ローズが中国とトルコで2週連続優勝を遂げたことにより、今季の「レース・トゥ・ドバイ」は興味をそそるフィナーレを迎える展開となった。

今季の「BMW PGA選手権」を制し、すでにロレックスシリーズの勝者となったディフェンディングチャンピオンのノレンもスターぞろいのフィールドに名を連ねる。今週は「レース・トゥ・ドバイ」で5位から9位につけるティレル・ハットンロス・フィッシャーラファ・カブレラベロー、ノレン、フランチェスコ・モリナリがそろい踏みする。

先週のトルコで単独4位に入り、2017年シーズンの自己ベストを更新したパドレイグ・ハリントンに加え、今週はルイ・ウーストハイゼン(2010年「全英オープン」)、シャール・シュワルツェル(2011年「マスターズ」)、そしてマルティン・カイマー(2010年「全米プロゴルフ選手権」と2014年「全米オープン」)といった歴代メジャー王者たちも賞金総額750万米ドルの大会に参戦する。

コース

1979年開場のゲーリー・プレーヤーCCは、1981年から「ネッドバンクゴルフチャレンジ」の開催コースとなっており、全長7,831ydと、欧州ツアー史上3番目に長いコースである。コースはその距離の長さと、ピラネスバーグ山脈を望む絶景で名高く、この地域固有の植物がフェアウェイを囲むようにして茂っている。

このサンシティのコースでは、「ネッドバンクゴルフチャレンジ」がツアーに組み込まれる前にも1996年から97年にかけて「ディメンションデータプロアマ」が欧州ツアーの大会として開催されており、1996年はマーク・マクナルティが、97年はニック・プライスが優勝を飾った。

トリビア

・「ネッドバンクゴルフチャレンジ」は2014年シーズンに初めて欧州ツアーの国際スケジュールに組み込まれた。これにより、同大会は南アフリカで開催される11個目の大会となった。

・大会自体は1981年に始まったが、欧州ツアーの共催大会となる前はフィールドの少ない大会だった。第1回大会に出場したのは、セベ・バレステロスジョニー・ミラー(この年の優勝者)、ジャック・ニクラスゲーリー・プレーヤー、そしてリー・トレビノの5人のみであり、その後、大会黎明期はフィールドのサイズがしばしば変更された。

・「ネッドバンクゴルフチャレンジ」は今年から欧州ツアーに導入されたロレックスシリーズに編入された。

・2016年シーズン後半に4勝を挙げる見事な活躍を見せたノレンは、「ネッドバンクゴルフチャレンジ」でそのラストを飾る4勝目を挙げ、シーズン中盤まで17位だった公式世界ランキングを9位まで上げて、自身初の世界ランクトップ10入りを果たした。

・ノレンによる通算14アンダー、そして6打差の勝利は、大会が欧州ツアー共催となって以降の大会記録となった。

・この大会で3勝以上を挙げているのは、デビッド・フロスト(1989、1990、1992)、プライス(1993、1994、1997、1998)、そしてアーニー・エルス(1999、2000、2002)の3人のみ。大会2勝のリー・ウェストウッド(2010、2011)はその仲間入りを果たすべく、今週の大会に出場する。

・大会の最少スコア記録は1999年に「263」(通算25アンダー)をマークしたエルスが保持している。

・これまでこの大会のトロフィーに名を刻んだメジャー王者は、バレステロス、エルス、レイモンド・フロイドジム・フューリックセルヒオ・ガルシアレティーフ・グーセントレバー・イメルマン、カイマー、ベルンハルト・ランガージョニー・ミラーコーリー・ペイビン、プライス、ヘンリック・ステンソンダニー・ウィレット、そしてイアン・ウーズナムの15人。

・全長7,831ydのゲーリー・プレーヤーCCは欧州ツアー史上3番目に距離の長いコースである。2位は2009年から2011年にかけて「WGCアクセンチュアマッチプレー」の舞台となった米国のリッツカールトンゴルフで、全長はサンシティのコースより18yd長かった。史上最長のコースは2014年に「ツワネオープン」を開催した南アフリカのコッパーリーフG&CEであり、全長は7,964ydとなっている。

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