2017年 アイルランドオープン

ラームが大差で「アイルランドオープン」を制しツアー初優勝

2017/07/10 10:54
欧州ツアー初優勝を決めたジョン・ラーム(Christopher Lee/Getty Images)

ジョン・ラームが記録破りの大差で「ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」を制覇し、ロレックスシリーズでヨーロピアンツアー初優勝を果たした。

首位タイでポートスチュワートでの最終日を迎えたスペインのラームは、見事「65」をマークし、通算24アンダーとして6打差の勝利を飾った。

ラームによる通算24アンダーは、大会記録を3打更新するアンダーパー記録であり、「アルフレッド・ダンヒル選手権」を通算22アンダーで優勝したブランドン・ストーンの記録を抜き、今季のベストスコアも更新した。

2位にはスコットランドのリッチー・ラムゼイとイングランドのマシュー・サウスゲートが入り、ラムゼイに加え、さらに1打差の4位タイに入ったスコットランドの同胞のデビッド・ドライスデールとニュージーランドのライアン・フォックスが「全英オープン」行きの切符を勝ち取った。

世界13位のジャスティン・ローズと米国のダニエル・イムも通算17アンダーで大会を後にした。ドライスデールは上がり7ホールで連続バーディを奪うなど、今週のベストスコアとなる「63」をマークした。

ラームはこの勝利により、世界ランキングでトップ10に返り咲くとともに、セベ・バレステロスホセ・マリア・オラサバルセルヒオ・ガルシアといった「アイルランドオープン」を制したスペイン人選手の仲間入りを果たした。

「この大会の歴史の一部となれたことは最高の栄誉だね」と優勝賞金116万6660ドルを手に入れたラーム。「すばらしい国で、大会にはすばらしい歴史があり、最高のコースだった。僕にとっては最高の週だったし、僕にとっての3人のヒーローと優勝を分かち合えるのは、本当に特別なことなんだ」。

「ここのところ自分のベストのゴルフができないと言ってきたけれど、今日は、15ホールはこの天候の中で人生最高のゴルフができた。もちろん、4番のイーグルのボーナスは最高だった」

「いやあ、本当に良い心持ちだね」

22歳のラームは2番で厳しいパーセーブを強いられるも、4番では真に特別な瞬間を演出した。
パー5での残り150ヤードの3打目が2バウンドすると、ピン方向へ転がり、そのままホールへ吸い込まれ、ラームはイーグルと2打差のリードを奪ったのである。

ラームは次のパー5の7番でバーディを奪い、リードを3打に広げると、8番で2打目を2.4メートルにつけてバーディを奪い、4打差の首位に立った。

ラームはティショットをピン手前30ヤードまで運んだ9番でもバーディを奪うと、10番でもスコアを伸ばし、リードを6打に広げることに成功した。

その後、一時リードは4打まで縮まったが、ラームは14番で長いイーグルパットをねじ込んで勝利を決定づけ、上がり3ホールをボギー、バーディ、ボギーとした。

ラムゼイは1イーグル、2ボギーを含む「65」をマークし、最終ホールでこの日7つ目のバーディを奪って派手に喜んだサウスゲートは最終日を「66」でラウンドした。

先週の「HNAフランスオープン」では、マイク・ロレンソベラとアレクサンダー・ビョークが最終ホールでバーディを奪ったことで「全英オープン」の出場権を逃したフォックスだったが、この日は「68」をマークし、難なく「全英」行きを決めた。

イムは「全英オープン」行きの最後の枠を確保する上で、最終ホールをパーで上がる必要があったが、ここをボギーとしたことにより、世界ランキングで上回るドライスデールにその座を譲る格好となった。

ローズは「68」をマークして4位タイに入り、1打差の8位タイには、ベンジャミン・エベールとジュリアン・ケンのフランス人コンビ、そして2打差の10位タイにはトミー・フリートウッドオリバー・フィッシャーのイングランド人コンビと、日本の谷原秀人が入った。

2017年 アイルランドオープン