イムとエベールがトップの座を堅持
「ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」は、ポートスチュワートGCで好スコアが続出した大会2日目を終え、初日トップだったベンジャミン・エベールとダニエル・イムが、引き続き1打差の首位タイで週末を迎えることとなった。
1打差の首位タイで2日目を迎えた2人は、共にこの日「67」をマークし、通算13アンダーとして首位の座を堅持した。1打差の3位には世界11位のホン・ラームが続いている。
スペインのラームも、この日は「67」をマークし、それを1打差でオリバー・フィッシャーとマシュー・サウスゲートのイングランド人コンビ、そしてニュージーランドのライアン・フォックスが追う展開となっている。
10番から出たラームは、出だしでバーディを奪うと、12番でボギーを叩くも、連続するパー5では、14番でイーグル、15番ではバーディを奪い、しっかりとスコアを伸ばすことに成功した。
イムも同じく10番でバーディを奪い、17番と1番でもバーディを奪うも、3番でボギーを叩き、ラームが18番でバーディを奪ったことにより、この時点でラームが単独首位に躍り出た。
しかし、ラームは1番でボギーを叩いて通算10アンダーに後退し、11番でボギーを叩いたエベールが12番から3連続バーディを奪ったことにより、首位は三つ巴の争いとなった。
ラームは2番でバーディを奪って再び単独首位に立つも、イムも6番でバーディを奪って応戦し、7番では3打目をしくじりながらも、見事なパットを決めてバーディを奪い、ラームを抜き返した。
ラームは4番で3パットのボギーを叩き、イムに2打差のリードを献上するも、続く5番では5.4メートルのバーディパットをねじ込んで盛り返した。一方、イムは9番でもバーディを奪い、36ホールの通算パット数を「47」としたが、これは今季これまでの最少記録となった。
ラームはパー5の7番できっちりバーディを奪い、首位と1打差の絶好の位置で週末を迎えることとなった。
エベールは1番でボギーを叩くも、3番で長いバーディパットを沈めて二桁アンダーに戻すと、6番と7番では連日の連続バーディを奪い、首位に1打差まで迫った。
すると、エベールは9番で見事な2打目からこの日7つ目のバーディをお膳立てし、再び首位タイに返り咲いた。
先週の「HNAフランスオープン」では、1打差で「全英オープン」の出場権を逃したフォックスだったが、この大会でも3枠ある「全英」出場権の奪取へ向け好位置につけた。
フォックスは13番から4連続バーディを奪うと、1番ではボギーを叩くも、2番で大きくフックするバーディパットをねじ込んでバウンスバックを果たし、その後、6番と7番で連続バーディを奪ってスコアを伸ばした。
昨年、精巣ガンとの闘病を乗り越え、この大会で4位に入ってシード権を確定させたサウスゲートは、この日もノーボギーのゴルフを完遂し、「68」をマークした。
出だしの10番でバーディを奪ったサウスゲートは、その後の14ホールをパーとすると、7番で6メートルのイーグルパットを沈め、続く8番ではバーディを奪った。
10番から出たフィッシャーはイーブンパーの「36」でハーフターンすると、フロントナインで俄然火が着き、1番、2番、4番、そして6番でバーディを奪った。
通算10アンダーの7位には、2日連続で「67」をマークした米国のポール・ピーターソンがつけている。
通算9アンダーには、この日最初の13ホールをイーブンパーで回りながらも、上がり5ホールで4バーディを奪った世界2位の松山英樹、そして日本の同胞で、ノーボギーでこの日ベストの「65」をマークした谷原秀人がつけている。
スコットランドのデビッド・ドライスデールとイングランドのアンソニー・ウォールも通算9アンダーにつけており、その1打後方には共にかつての大会王者であるジェイミー・ドナルドソンとソレン・ケルドセンを含む7人が、そして2打後方にはパドレイグ・ハリントンとジャスティン・ローズを含む11人が続いている。
大会ホストでディフェンディングチャンピオンのロリー・マキロイは、「73」と低迷し、通算1オーバーでカットラインに届かなかった。