ラムフォードが2週連続Vに挑む メジャータイトルホルダーらも集結
2017年 ヨハネスブルグオープン
期間:02/23〜02/26
知っ得!「ヨハネスブルグオープン」の大会アラカルト
今週、ヨーロピアンツアーは「ヨハネスブルグオープン」でシーズン3度目の南アフリカ開催となる。同大会をさらに楽しめる事柄を紹介しよう。
2016年大会を振り返る/全英へのトビラを開けた21歳
昨年は地元の英雄ヘイドン・ポルテウスがロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGCでの最終日を3アンダーの「69」でラウンドし、同じく地元のザンデル・ロンバルドに2打差をつけてヨーロピアンツアー初優勝を遂げた。
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シャール・シュワルツェル(2005年の「アルフレッド・ダンヒル選手権」)、そしてアントン・ヘイグ(2007年の「ジョニー・ウォーカークラシック」)に次ぐ、南アフリカ人選手としてヨーロピアンツアー史上3番目の若さで初優勝を果たした21歳ポルテウスは、この勝利により「全英オープン」の出場権を手にした。
勝利後のインタービューで、ポルテウスは「今の気持ちは言葉では表現できません。正直なところ、非現実的な感じがします。ここ数カ月は自分のゴルフと格闘していましたが、戦略、ゲームプラン、そしてジムでのトレーニングがすべて支えてくれた。(フィットネスコーチの)ガース・ミルンには脱帽です」と語った。「家へ帰り、物事が落ち着いて来たら、この優勝についてしっかりとした考えができると思います。『ヨハネスブルグオープン』に優勝したことで、すべてのトビラが開きました。夢が現実になりましたね」。
大会の歴史/南アフリカ勢に約束された場
2007年の第1回「ヨハネスブルグオープン」は、上がり4ホールで3つのバーディを奪う見事なチャージを見せたアルゼンチンのアリエル・カネテが制し、ヨーロピアンツアー初優勝を果たした。以降、大会は地元南アフリカ勢にとって成功が約束された場となった。なにしろこの10年間で、南アフリカ人以外でこの大会を制したのは、2009年の大会覇者であるアンダース・ハンセン(デンマーク)と2015年大会を制したアンディ・サリバン(イングランド)の2人だけだ。
リチャード・スターンとシュワルツェルはそれぞれ大会2勝を果たしており、今週、スターンは初の大会3勝目を目指し、フィールドにその名を連ねている。この他では、ブランデン・グレース、ジョージ・クッツェー、そして昨年の覇者であるポルテウスがこの大会での母国優勝を果たしている。
2017年大会のフィールド/頂点の座を210人が争う
今季最大のフィールドとなる「ヨハネスブルグオープン」。今週、ロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGCには、210人の選手たちが集結する。このなかには、2016年の「ライダーカップ」でキャプテンを務めたダレン・クラーク(北アイルランド)、そして同じくメジャー王者であるトレバー・イメルマン(南アフリカ)とY.E.ヤン(韓国)が含まれる。
グレーム・ストームは、南アフリカ再訪を果たす。イングランドのストームは、ヨーロピアンツアーのシード権を失ったと思ったわずか83日後に、プレーオフの末、ロリー・マキロイ(北アイルランド)を退けて「BMW南アフリカオープン」を制覇した。昨年10月の「ポルトガルマスターズ」の最終ホールでパーパットを外したストームは、わずか100ポイントの差でシード権を失ったのだが、その後、パトリック・リード(米国)がファイナルシリーズに出場せず、年間出場数が規定に満たなかったため、繰り上がりでシード権を獲得したのである。
地元南アフリカからは、ディフェンディングチャンピオンのポルテウス、過去の大会王者であるクッツェー、そして大会3勝目を目指すスターンらが出場する。
コース/1998年に2つのゴルフ場が合併
毎年「ヨハネスブルグオープン」を開催しているロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGCは、南アフリカで最も歴史ある有名なゴルフコースの1つで、東コースと西コースの2つのチャンピオンシップコースからなる。
同GCは、1998年にロイヤルヨハネスブルグGCとケンジントンGCが合併して現在に至る。コースは、青々と広がるプレーイングエリア、起伏の豊かなグリーン、そしてさまざまな木々が立ち並ぶフェアウェイが特徴となっている。7656ヤード、パー72のチャンピオンシップレイアウトである東コースは、2007年に始まった「ヨハネスブルグオープン」に加え、これまで7回「南アフリカオープン選手権」の開催コースとなっている。
トリビア/リチャード・スターンのプレーに注目!
○ポルテウスが「ヨハネスブルグオープン」のタイトル防衛に成功すると、同大会での連覇は、2010年から2011年にかけて連覇を果たしたシュワルツェル以来、2人目の快挙となる。
○2016年はブランドン・ストーンが「BMW南アフリカオープン」を制し、その7日後にポルテウスが「ヨハネスブルグオープン」を制したのだが、南アフリカ人選手が立て続けにヨーロピアンツアーで初優勝を果たしたのは、ジョン・フォーリー(1977年の「カラーズ・オブ・ニューカッスル」を制覇)とティエン・ブリッツ(1977年の「ドイツオープン」を制覇)以来のことだった。
○2008年と2013年に大会を制しているスターンは、今週、前人未到の「ヨハネスブルグオープン」3勝目にチャレンジする。ヨーロピアンツアー6勝のスターンは、そのうち4勝を地元南アフリカで挙げているが、それは直近の4勝でもある。
○先月、プレーオフでロリー・マキロイを退けて「BMW南アフリカオープン」を制したストームは、その栄冠の再現を狙っている。最後に南アフリカのナショナルオープンと「ヨハネスブルグオープン」の両方を同一シーズンに制したのはイングランドのサリバンであり、彼は2015年にその快挙を成し遂げている。
○210人の選手が出場する「ヨハネスブルグオープン」のフィールドは、今季最大である。