2016年 トルコ航空オープン

本命、対抗、大穴を予想 トルコで注目の3人

2016/11/02 09:00
好調が続くB.ヴィースベルガー。ファイナルシリーズで初優勝なるか(Dean Mouhtaropoulos/Getty Images) ※2016年「KLMオープン」撮影

ついに開幕するファイナルシリーズ。第4回「トルコ航空オープン」に臨むべく、世界最高峰の78人がトルコの地へ降り立った。今季、大会は開催コースをレグナムカーヤG&SRに移して行われる。あらゆる数字を鑑みて、導き出した注目選手は以下の3人だ。

本命: ベルント・ヴィースベルガー

ベルント・ヴィースベルガーは今季未勝利とはいえ、今週のトルコでは本命視されるべき選手の一人であることに間違いはない。直近の5大会では、2位2回を含むトップ10入り4回と、オーストリアのヴィースベルガーはファイナルシリーズ開幕を絶好調のまま迎えることになった。彼は過去3回開催されたこの大会には毎年出場しており、2013年の第1回大会では7位に入っている。彼のオールラウンドゲームは今年の新コースにはまさに打ってつけであり、目下「レース・トゥ・ドバイ」で12位につけるヴィースベルガーは、昨季、キャリア初のシーズントップ10入りを経験しているだけに、ここでのランクアップを熱望していることだろう。

対抗: ティレル・ハットン

ティレル・ハットンは飛躍のシーズンとなっているツアー2年目をエンジョイしている。25歳のハットンは「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」で初優勝を飾るなど、3戦連続でトップ25入りを果たしているなかで今週の大会に臨む。昨季の「トルコ航空オープン」ではトップ30入りを果たしており、今週優勝すればポイントランキングでロリー・マキロイを抜いて3位にジャンプアップして残り2戦を迎えられるだけに、ここで少しでも多くの「レース・トゥ・ドバイ」ポイントを稼いでおきたいところだ。今週のフィールドでは、今季の平均スコアが70を切っている唯一の選手であり(69.97)、今季はツアーで3人しかいない、パー3、パー4、そしてパー5の全てをアンダーパーで回っている選手の1人である。

大穴: ルーカス・ビェルレガード

ハットンと違い、ルーカス・ビェルレガードは未だヨーロピアンツアーでの初優勝を挙げていないが、それも遠からず現実のものとなりそうである。このデンマーク出身の若手選手は、昨季から今季へかけて好調を維持している。平均飛距離(305.8ヤード)とパーオン率(71%)の両方でツアートップ40入りしているビェルレガードのゴルフは、今週のコースには最適である。

出場した直近の「ポルトガルマスターズ」では、最終日に「65」をマークし、トップ15入りを果たした25歳は、1年でこの時期に輝きを放つ傾向にある。彼はツアーで経験したトップ10入り9回のうち、7回を9月以降に決めており、2015年はこの時期に3度のトップ5入りを果たしているのである。ビェルレガードは昨年トルコで3日目に「75」を叩きながらもトップ30入りしている。現在の「レース・トゥ・ドバイ」は81位。トップ60のみが出場できるシーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」へ向け、トルコでの好成績が必須となっている状況を発奮材料とすることだろう。

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