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2016年 ハッサンIIトロフィー
期間:05/05〜05/08 場所:ロイヤルゴルフ ダール・エス・サラム(モロッコ)

ワンがプレーオフでエルビラを下して欧州初制覇

18番で3回立て続けに目を見張るパットを決めたワン・ジョンフンが、ナチョ・エルビラとのプレーオフを制し、劇的な最終日となった「ハッサンIIトロフィー」を制覇した。

韓国のワンは72ホール目で5メートル強のパットを決め、3打目をピン側1メートル以内につけて同じく18番をバーディとして先にホールアウトしていたスペインのエルビラに追いつき、勝負をプレーオフに持ち込んだ。

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パー5の18番を舞台に行われたプレーオフでは、1ホール目で2オンに成功したエルビラが優位に立った。ワンは15メートルのバーディパットを沈めて応戦し、2ホール目では6メートルのバーディパットをねじ込んで一騎打ちに終止符を打った。

この決着は、挑戦的なレイアウトのロイヤルゴルフダルエスサラームが消耗戦を強いるなか、頻繁に首位が入れ替わったスリリングな最終日に相応しいものとなった。

首位で最終日を迎えたクリス・ハンソンは8番のダブルボギーで後退。フェアウェイを外し、その上ガードバンカーからの寄せに失敗した。

フランスのクレモン・ベラルドはチップインを決めた4番で首位に並ぶと、10番、11番、12番と立て続けにパーセーブでトップの座を堅持した。

その後、イングランドのロバート・ロックが13番で4.5メートルのバーディパットを沈めて首位グループの一角を占めるようになった。ロックはヨーロピアンツアーで過去に2度の優勝を経験しており、これは3日目を終えてトップ12圏内につけたその他全員の選手の合算勝利数と同じである。

優勝争いの行方は、その後ベラルドとロックが終盤にスコアを落とすなか、18番で見事なショットからバーディをお膳立てし、最終日に「69」をマークしたエルビラが単独首位に抜け出す展開となった。

「ヒーローインドオープン」で2位に入った20歳のワンが、18番での3連続バーディの皮切りとなる見事なパットを沈めて劇的な形で勝負をエクストラホールに持ち込むと、プレーオフでもパットを決め続けて優勝を遂げた。

「最後の3ホールでどのようにパットしたのか覚えていません」とワン。

「今はとても興奮しています。今夜は眠れないでしょうね」。

「とにかくバーディを奪うことだけを考えていました。他は何も考えずにパットしました」。

「本当に胸が躍りますね」。

李首民が「深センインターナショナル」を制しているため、ここ3週間で2人目の韓国人ヨーロピアンツアー王者となったワンは、「彼は親友ですので、彼の優勝はとても嬉しかったです。私も勝てたのですばらしいですね」と述べた。

ベラルドとロックは共に18番をバーディとし、通算4アンダーの3位タイで大会を終え、その1打後方の5位タイにはハンソンとイタリアのニノ・ベルタシオが入った。

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