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2015年 ネッドバンクゴルフチャレンジ
期間:12/03〜12/06 場所:ゲーリー・プレーヤーCC(南アフリカ)

南アフリカで輝きを放ったレイシュマンが勝利

マーク・レイシュマンが「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で圧倒的な勝利を挙げ、自身にとって感動的な形で2015年の幕引きを飾った。

豪州出身のレイシュマンは今年の4月に、稀ながらも人命に関わるバクテリアの感染症による毒素ショック症候群のため、昏睡に陥った妻のオードリーさんを失いかけた。

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幸いオードリーさんは重病を乗り切ったが、レイシュマンは最悪の事態を覚悟し、一時は2人の子供の面倒を見るためゴルフを諦めようとしていたと明かした。

それから8ヶ月が経った今、夫人は回復しており、レイシュマンはゲーリー・プレーヤーCCでヘンリック・ステンソンに6打差をつける圧勝でヨーロピアンツアー初優勝を飾ってその年を締めくくったのである。

1打差の首位で最終日を迎えたレイシュマンは最終日を見事「67」でラウンドし、通算19アンダーとして、2009年に大会を制したロバート・アレンビー以来となる、豪州出身として「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制した2人目の選手となったのである。

この日はネイサン・ホルマンが「オーストラリアPGA選手権」を制しており、豪州勢がヨーロピアンツアーを席巻する一日となった。

最終日は2008年の大会王者であるステンソンとレイシュマンの一騎打ちの様相を呈したが、この日をイーブンパーの「72」でラウンドしたスウェーデン出身のステンソンは、後半に4つのバーディを奪って一気にライバルを突き放したレイシュマンのペースについて行くことはできなかった。

「驚くべきことだね。とても嬉しいよ。余裕を持って楽しみながら18番を歩けることなんてそうないからね」とレイシュマン。

「とてもタフな一日になるのは分かっていたし、良いプレーをしなければならないことも分かっていた。ヘンリックは素晴らしい選手で、僕のやる気に火をつけるのは分かっていたし、実際その通りになったね」。

「これまで通りの良いプレーができて本当に満足だし、最後は少し余裕があったので良かったね」。

「ゴルフは遅れを取り戻す必要がないとずいぶんと楽になるんだ、特にこのコースのようにどこにでもトラブルが潜んでいるところではね。そんなに多くのボギーを叩かなかったことには満足がいったね。練習ラウンドでどこにトラブルが潜んでいるのかちゃんと見つけ出しておいたんだ」。

「今年一年が終わってくれてほっとしたというのが正直なところだね。今年はオードリーが重病になったし、親しかった叔父が亡くなったんだ。この締めくくりがなかったら、全然良くない一年となっていたからね。3週間前に新しい家に引っ越したのだけど、この優勝賞金はその支払いの助けとなるね」。

3位にはクリス・ウッドが入り、その1打後方の4位タイにはディフェンディングチャンピオンのダニー・ウィレットビクトル・デュビッソンブランデン・グレース、そしてロバート・ストレブが入った。

レイシュマンとステンソンはともに1番でトラブルに陥るも、ステンソンはティショットを大きく右へ外したところから挽回し、レイシュマンはフリンジからの難しいパットを決めたことで、ともにスタートホールをパーで切り抜けた。

最終組3人目の選手であるジャコ・バンジルは出だしでボギーを叩くも、パー5の2番で目の覚める2打目から今週2つ目のイーグルを奪って挽回し、通算11アンダーとした。バンジルはこれで、今週は2番ホールを6アンダーでプレーしたことになる。

ステンソンはティショットを左へ外した3番でレイアップせざるを得ず、このホールをボギートするも、2打目をバンカーへ入れたレイシュマンもこのホールをボギーとした。

4番と5番はそれぞれパーとすると、バンジルは6番のティショットを左へ曲げ、このホールをダブルボギーとしたことにより優勝争いは一騎打ちの様相を呈した。

ステンソンはバンカーに捕まった7番でボギーを叩いたのに対し、レイシュマンはパー3の同ホールでしびれる3mのバーディパットを決め、リードは一気に3打差に開いた。

しかし世界7位のステンソンは毅然と応戦し、バンカーに捕まったレイシュマンがパーとした8番で4.5mのパットを沈めてバーディを奪った。

首位争いを演じる2人はパー5の9番でともにバーディを奪うと、同組のバンジルは8番、9番と連続ボギーを叩き、この時点で地元勢による優勝の可能性は完全に消えた。

レイシュマンとステンソンはともに10番でもバーディを奪い、レイシュマンがピンそば数十cmに寄せる見事なショットから13番をバーディとしたことにより、両者の差は再び3ストロークに広がった。

初日から3日間連続で14番をバーディとしていたレイシュマンは、この日もチャンスにつけながら1.2mのバーディパットを外し、4日連続バーディとはならなかったが、続くホールでステンソンがトラブルに陥ったことで局面にさらなる変化が生じた。

ステンソンはティショットをコース左の木々へ打ち込み、このホールをボギーとしたのに対し、レイシュマンは6mのバーディパットを沈め、残り3ホールで5打差をつけることに成功したのである。

そして続く16番でレイシュマンが前ホールと同じような距離のバーディパットを決めたことで、残り2ホールはレイシュマンによる勝利への行進と化し、彼は危なげなく連続パーで上がった。それに対し、ステンソンは17番でチップインバーディを決めながらも最終ホールでボギーを叩いた。

ウッドはパー5の9番のティに立った時点では、この日のラウンドを2オーバーとしていたが、同ホールでイーグルを奪うと、続く10番ではバーディを奪い、さらに14番から3連続バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がった。

ウィレットは背中の負傷に負けることなく最終日を「68」でラウンドし、デュビッソンも6番でチップインバーディを決めるなど、同じく最終日を4アンダーでラウンドした。

最終ホールでダブルボギーを叩いたストレブは「73」、そして最終ホールでボギーを叩いたグレースは「71」で最終日をラウンドした。

年間最優秀新人賞を獲得したばかりのアン・ビョンフンは通算7アンダーの単独8位で大会を終え、その1打後方の9位タイにはシャール・シュワルツェルトンチャイ・ジェイディーが入った。

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