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2015年 アイルランドオープンbyロリーファウンデーション
期間:05/28〜05/31 場所:ロイヤルカウンティーダウンGC(北アイルランド)

ウィスベルガーが首位に躍進 マキロイは3年連続予選落ち

またしても興味深い1日となった「アイルランドオープン」2日目は、最近好調のベルント・ウィスベルガーが首位タイに並んで大会を折り返す展開となった。

オーストリア出身のウィスベルガーはこの日のロイヤルカウンティーダウンを「67」でラウンドし、通算3アンダーでスペインのラファ・カブレラベロー、デンマークのソレン・ケルドセン、スコットランドのリッチー・ラムゼイ、そしてティレル・ハットンクリス・ウッドのイングランド人コンビと並び、折り返し地点で首位に立った。

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ヨーロピアンツアー2勝のウィスベルガーは、今季最初の4試合で6位、3位、4位タイ、そして2位に入っており、現在「レース・トゥ・ドバイ」では11位につけている。

バックナインからスタートしたウィーン出身の29歳は、めまぐるしく変わる天候と過酷なリンクスのコンディションをものともせず、バーディを3つ、そしてロングホールの18番ではイーグルを奪うなど、前半を「31」で折り返す輝きを見せた。

難度の高いフロントナインでは2つのボギーを叩くも、ウィスベルガーは最終ホールの9番でバーディを奪い、首位タイでこの日のラウンドを終えた。

「先週よりショットが断然良い。ウェントワースでの残念な1週間を経て、先週末は重点的に練習を積んだんだ。今週は今のところドライバーが本当に良い感じできている。ここではそれが重要なんだ。フェアウェイは広くないし、チャンスを作り出すにはフェアウェイをキープしないといけないからね。今日は上手いことやれたと思うよ」

「バックナインは間違いなくこれまででベストのプレーのひとつだった」とウィスベルガー。「もちろん、いくつか凌ぐパットを決めなければならなかったし、スクランブルしなければならない場面もちょっとだけあったけどね」

「今日はとても良いプレーだった。(ボギーを叩きはしたものの)今日はノーボギーで回った選手は一人もいないだろう。とてもタフだったんだ。その試練を本当に楽しむことができたし、その辺を考慮しても、これは今までで最高のラウンドのひとつだったと思う」

ヨーロピアンツアー3勝で、2009年にその最後の勝利を挙げたデンマーク出身の40歳、ケルドセンは出だしから10ホールで3バーディを奪い、集団から一気に抜け出す構えを見せた。

しかし、深いラフに捕まった4番と6番でボギーを叩き、結局この日のスコアを「70」とした。

「今日はとても価値のあるラウンドだった。というのも、ここのところ調子の悪かったパットがとても良かったからね」とケルドセン。彼は2週間前のスペインで、自身の40歳の誕生日に、今季初のベスト40入りを果たした。「今日は後半にフロントナインを回ったから、パットの冴えが必要だったんだ。あれは最もタフな9ホールだと僕は思うよ」

「今日はパットに救われたし、ショットも良い感じで打てていると思うけど、何より今日はスコアをうまくコントロールすることができたね」

ハットンの「66」は今週これまでのベストスコアであり、ロイヤルカウンティーダウンのコースレコードに並ぶスコアとなった。23歳のハットンは、2日目を1イーグル、6バーディ、3ボギーでラウンドした。

「最高のスタートを切ることができ、それが自分にとっての鍵となりましたね」とハットン。彼はスタート3ホールをイーグル、バーディ、バーディとし、13番でもチップインバーディを奪った。「ありがたいことに、その調子を維持し、良い形でラウンドを終えることができました」

「アブダビでは6位、そして中国では8位に入っていますので、そこまで悪いシーズンではありませんが、首位に近いところでプレーできていなかったので週末が楽しみです」

ラムゼイは2日目を見事な「67」でラウンドし、一方、カブレラベローは上がり3ホールで2つバーディを奪ってこの日のスコアを「68」とした。ウッドは「69」で2日目をラウンドした。

今季2勝目へ向け最も有利なポジションに立てなかったパドレイグ・ハリントンは苛立ちを見せ、大会ホストのロリー・マキロイは3年連続での予選落ちとなった。

メジャー3勝のハリントンは、水曜(開幕前)の時点で、この日曜はアイルランド人選手がトロフィを掲げるだろうと予想し、世界ナンバーワンのマキロイがその最有力候補であるかに見えた。

しかしながら、風の強いロイヤルカウンティーダウンでの初日を「80」としたマキロイは、2日目を「71」でラウンドするに留まった。一方、金曜(2日目)を「73」としたハリントンは首位グループから1打差の7位タイにつけている。

26歳のマキロイは、7番で今週初のバーディを奪い、12番でもスコアを伸ばした際は予選通過が視野に入ったかに見えたが、それも15番でお粗末なチップショットから3パットのダブルボギーを叩いたことにより水泡に帰した。

「できる限りのことはトライしたけれど、数ホール連続して勢いに乗るようなプレーができなかった」と、今週の獲得賞金は全額自身の財団に寄付すると公言していたマキロイ。「残念ながら挽回するにはやるべきことが多すぎたね」

「応援は素晴らしいものだったけれど、これで彼らは3年連続して週末に僕のプレーする姿を見られなくなってしまった。ギャラリーのことを思うと残念だね。正直なところ、『全米オープン』前の2週間の休みを楽しみにしている」

10番からのスタートとなったハリントンは、6連続パーの後、16、17と連続でバーディを奪い、更に1番でもバーディを奪って一時は5打差の首位に立っていた。

しかしながら、ハリントンはそこから残り8ホールを5オーバーとしてしまった。

「優勝争いに加わっているのは嬉しいけれど、できれば7アンダーか8アンダーで集団から抜け出したいところだった」と43歳のハリントン。

「これで週末は良いプレーが求められるポジションに身を置いたわけだ。僕が集団に呑み込まれたことにより、予選をギリギリ通過した選手でも、これだったら勝てるかもしれないと思い始めた選手が大勢いるだろうね。より厳しい週末を迎えることになったけれど、ここで悪い流れを断ち切りたいね」

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