松村道央、岩田寛が欧州ツアーに参戦 王宮内での戦いは
2015年 ハッサンIIトロフィー
期間:03/26〜03/29 場所:ゴルフ・ドゥ・パレロイヤル(モロッコ)
アガディール再訪を果たす前回王者のカニサレス
32歳になったスペインのアレハンドロ・カニサレスが、自身のキャリアにおける最大の勝利を飾った地、モロッコ王ムハンマド6世の宮殿に築かれた風雅なゴルフ・ドゥ・パレロイヤルへの再訪を果たし、今週の「ハッサンIIトロフィー」でのタイトル防衛に臨むことになる。
アガディールにある一風変わった試合会場は昨年、初日から首位を譲らなかったカニサレスのワイヤー・トゥ・ワイヤーの優勝(完全優勝)を目の当たりにした。2位に入ったイングランドのアンディ・サリバンに5打差をつける圧勝劇で、ヨーロピアンツアー2勝目を果たしたのである。
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カニサレスにとって昨年の勝利は、ロシアで挙げたヨーロピアンツアー初優勝以来8年ぶり。もしも、今週タイトル防衛を果たすことができれば、2010年にヨーロピアンツアーの国際スケジュールに組み込まれて以来、初めて今大会でタイトル防衛に成功した選手となる。それを実現するには、カニサレスは昨年2位で、今季すでに2勝を挙げているサリバンを始めとする手強い選手たちによる挑戦を退けなければならない。
28歳のサリバンは、アマチュア時代に見せた高いポテンシャルにそぐうだけのパフォーマンスを披露しており好調だ。1月の「南アフリカオープン選手権」でツアー初優勝を果たすと、3月の「ヨハネスブルグオープン」では早々と2勝目を挙げている。
ヨーロピアンツアー5勝を挙げている北アイルランドのマイケル・ホーイ、ドイツのマルセル・シーム、そしてウェールズのリース・デービースといった、過去にアガディールでの優勝を経験している選手たちも、その素晴らしい記憶の再現を狙っている。
元王者の一人、イングランドのデビッド・ホージーも、毎年激賞される全長7,041ヤード、パー72のレイアウトとの相性の良さを引き続き見せたいと考えている。2011年に同大会を制したホージーは、2013年には2位、2014年には8位タイに入っており、2010年以来、合計20ラウンドで通算54アンダーの成績を残している。
先週の「マデイラアイランドオープン」が中止となったため、「ツワネオープン」で優勝したジョージ・クッツェーは、直近のヨーロピアンツアー王者としてモロッコへ乗り込むことになる。
一方、出場者中最も「レース・トゥ・ドバイ」でランキングが高いのはロス・フィッシャー。「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で2位に入った、ライダーカップ経験者のフィッシャーは、「アブダビHSBCゴルフ選手権」でもトップ10入りを果たしており、現在ランキング3位につけている。
ハッサンIIゴルフトロフィーは、近隣のゴルフ・ドゥ・ロセアンで開催されるレディースヨーロピアンツアーの大会と同時に開催される。ゴルフ・ドゥ・パレロイヤルは王宮の壁に囲まれた、ロバート・トレント・ジョーンズ・シニア設計のリンクススタイルのコースであり、大会期間中のみ一般に開放される。