トンチャイ・ジェイディーについてあなたの知らない5つの事実
「タイランドクラシック」を目前に控えた今、europeantour.comではタイの一番人気、トンチャイ・ジェイディーにスポットを当ててみた・・・
世界ランク39位のトンチャイ・ジェイディーは、欧州ツアーでも指折りの安定感と認知度を誇る選手の1人となった。2004年のツアー参加以来、45歳の彼は295大会に出場し、6勝を挙げ、トップ10入りは50回果たしている。しかしながら、恐らく読者諸君にはまだこのタイのエースについて知らない事実があるのではなかろうかと思う。
1:陸軍のパラシュート部隊の兵士だった
オーケー、これはもしかしたら既にご存知かもしれないが、彼は19歳のときにタイ王国陸軍に入隊した。数年後、彼は軍に留まる決心をし、最終的にはパラシュート部隊の兵士となり、上空3600メートルから単独ジャンプを決行する訓練をこなすようになった。トンチャイは12年間の陸軍勤務のなかで60回以上のジャンプを行い、その陸軍での経験が、息長く大成功を収めているゴルフのキャリアに活かされていると感じている。「あれは私にとって、とても良かったですね。厳しい訓練は私に多くをもたらしました。強い筋肉と強い意志、それが私のゴルフを長続きさせているのです」。
2:29歳になるまでプロに転向しなかった
ジェイディーのゴルフとの出会いは16歳のときで、当時、裏がゴルフ場に面した木造二階建ての家で暮らしていた。彼の家族は裕福ではなかったので、若きトンチャイはゴルフボールをたった一つ購入し、拾った5番アイアンのヘッドを細い竹の棒にくくりつけた。軍隊時代を通してゴルフの練習を行ったジェイディーは、次第にゴルフへの造詣を深め、遂に1999年にプロゴルファーとなった。
3:メジャー4大会全てに出場した初のタイ人選手
プロ転向後、ジェイディーが成功を収めるのに時間は掛からなかった。彼はアジアンツアーの「コロンカップ韓国オープン」でプロ初優勝を飾ると、以後10年間の内の9年は少なくとも年に1度はアジアンツアーでの勝利を挙げた。2005年に初めて世界ゴルフランキングでトップ100入りを果たしたジェイディーは、2006年に「マスターズ」に出場したことによりメジャー4大会全てに出場した初のタイ人選手となり、ターンベリーで開催された2009年の「全英オープン」では四大大会での自己最高記録となる13位タイに入っている。
4:アジアンツアーの生涯獲得賞金でトップに立っている
彼は今、欧州ツアーを主戦場としているが、アジアンツアーではこれまで176大会に出場し、1995年に創設された同ツアーでは誰よりも賞金を獲得している(510万米ドル)。アジアンツアーでは13勝を挙げ、トップ10入りは68回果たしており、69.85の平均スコアを誇っている。
5:現在、45歳以上のゴルファーでは最も世界ランキングの高い選手となっている
この事実が、近年の安定感とコンディショニングの良さを物語っている。2013年以来、彼は欧州ツアーで75の大会に出場し、予選落ちを喫したのはわずか5回のみ。ここ3年の「レース・トゥ・ドバイ」で毎年100万ユーロ以上を獲得した9人の内の1人だ。