2年ぶりの欧州年間王者が決まったマキロイ「断トツにベストのシーズン」

今季、メジャー勝利数を4へと伸ばし、世界ゴルフ選手権と「BMW PGA選手権」でも初優勝を遂げたロリー・マキロイが、2度目の「レース・トゥ・ドバイ」制覇を成し遂げた。

シーズン最終戦となるドバイでの「DPワールドツアー選手権」優勝者には1,666,600ポイントが与えられるが、既にマキロイと2位のヘンリック・ステンソンとの間には2,726,514ポイントの差がついているため、世界ランキング1位のマキロイが最終戦を待たずして「レース・トゥ・ドバイ」の制覇を決めた。

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マキロイは「全米プロゴルフ選手権」と「DPワールドツアー選手権」を制した2012年に初めて欧州年間王者に授与されるハリー・バードン・トロフィーを手にしているが、2014年の成績はそれをも上回るほど目覚ましかった。

欧州ツアー最大の大会であるウェントワースでの「BMW PGA選手権」を制し、「レース・トゥ・ドバイ」と公式世界ゴルフランキングの両方で頂上に立ったマキロイはそこから堂々たる行進を始めると、7月半ばには手のつけられない無敵の存在として華々しい時期を送った。

このみごとな4週間に、マキロイは「全英オープン」と「全米プロゴルフ選手権」で優勝してメジャー勝利数を4としたばかりか、合間には「WGCブリヂストンインビテーショナル」を制して世界ゴルフ選手権初優勝を遂げた。

25歳のマキロイは、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズに続き、史上3番目の若さでメジャー4大会中3大会を制覇した選手となった。

「ライダーカップ」で米国を打ち破った欧州代表の一員としてプレーしたマキロイは、その翌週の「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」で2位タイに入った。出場した直近の欧州ツアー4大会すべてで、2位以上の成績を収めていることになる。

北アイルランド出身のマキロイは現在、今週ジュメイラゴルフエステーツで開催される賞金総額800万ドルのシーズン最終戦での2勝目を視野に入れている。2年前には、最終盤を5連続バーディで締めくくるみごとなゴルフで優勝を飾っている。

マキロイは述べる。「明らかに、今季は僕のこれまでのキャリアで、断トツにベストのシーズンになっているし、2度目の『レース・トゥ・ドバイ』制覇は本当に特別なことなんだ。あの夏の『全英』から『全米プロ』にかけての4週間は、僕にとって人生最高のゴルフをプレーした期間となるだろうし、それだけに『レース・トゥ・ドバイ』を自ら勝ち取った気分がするんだよ」

「2年前に初めて勝ち取ったときは素敵な心持ちがしたけれど、今では自分はさらに完成された選手になった気がするし、僕のゴルフは全体的に一段上のレベルに上がったと思う。今季は自分のゴルフやトレーニングに多大なハードワークを捧げたから、最後にその報酬が得られたのは良かったね」

「ある意味、来週（のDPワールドツアー選手権）はプレッシャーがないわけだけれど、さらなる勝利により高みを極めてシーズンを締めくくるため、僕はハードに戦うよ。僕はこの大会、そしてドバイでもこれまで良い成績を残しているんだ。あそこでは2009年に欧州ツアー初優勝を果たしているからね」

「2012年に5連続バーディで上がって『DPワールドツアー選手権』を制したあのパフォーマンスは、欧州ツアーでの僕のベストパフォーマンスだったから、ジュメイラゴルフエステーツを訪れるときはいつでもすばらしい思い出がよみがえってくるんだ」

「シーズンの締めくくりとしては最高の大会だし、もし再び優勝できれば、信じられないほどすばらしかったこの1年の総仕上げになる。またゴルフコースに戻り、研ぎ澄まされた中で勝負をするあの雰囲気を感じるのを楽しみにしているよ」

欧州ツアーの最高責任者ジョージ・オグレイディ氏は「今季は我々の選手がメジャー4大会中3大会を制覇するなど、欧州ツアーにとってまたしてもすばらしい成功を収めたシーズンとなりました。中でも卓越した力量を持つロリーがこのツアーのみならず、世界の舞台で最も有力な選手として1年を締めくくるのは大変意義深い」と述べた。

「彼の並外れた偉業達成を鑑みると、ロリーが2度目のハリー・バードン・トロフィーを手にするというのがシーズンの大団円として最もふさわしく、彼が今週のドバイでもう1勝して今季のすばらしいキャンペーンを締めくくったとしても、驚きではない。彼は彼自身、そして欧州ツアーの双方にとっての誇りであり、『レース・トゥ・ドバイ』の勝者として最もふさわしい選手だ」