完璧なマクドウェルが引き続き大会をリード
「WGC HSBCチャンピオンズ」は2日目を終え、2日連続の「67」を記録したグレーム・マクドウェルが2位につけた「ライダーカップ」のチームメイト、イアン・ポールターに3打差をつけて大会を折り返す展開となった。
北アイルランド出身のマクドウェルは、パターが冴え渡り、幾つか鍵となるクラッチパットを決めてパーをセーブするなど、この日はノーボギーのラウンドで5つのバーディを奪い、通算10アンダーまでスコアを伸ばした。
シェーシャン・インターナショナルの上がり5ホールで4つのバーディを奪ったイアン・ポールターは2位につけており、「マスターズ」王者のバッバ・ワトソン、そして日本の岩田寛が通算6アンダーの3位タイにつけている。
首位で2日目をスタートしたマクドウェルは2番で1.5メートルのバーディパットを沈めると、続く3番ではその倍以上距離のあるバーディパットを決めた。
オーストラリアのアダム・スコットは出だしの6ホールで4つのバーディを奪って首位まで1打差まで迫るも、その後は凄絶な展開となった。
かつての「マスターズ」王者は8番で2度にわたるペナルティードロップを強いられるなど、このホールをクワドルプルボギーとし、更に続く9番ではバンカーからウォーターハザードに打ち込んでダブルボギーを叩き、前半を「38」で折り返したのである。しかし、スコットはその後はスコアを纏め、「72」で2日目をラウンドし、通算2アンダーで大会を折り返す格好となった。
一方、マクドウェルはピッチショットでピンそば2.5メートルに寄せた8番でバーディを奪い、続く9番では4メートル弱のパットを決めてこのホールをパーで凌いだ。
すると、マクドウェルは11番でグリーン外からパットで直接決めて、ここでもパーをセーブすると、14番では4.5メートルのバーディパットを決め、更に次のパー3ではピンそば1.5メートル以内に寄せるショットを放ち、ここでこの日最後のバーディを奪った。
「今日はパットがかなり冴えていたね」とマクドウェル。彼は現在「レース・トゥ・ドバイ」で16位につけており、この調子で行けば2週間後にボーナスの分配される15位以内に入った状態でドバイでのファイナルシリーズ終幕を迎えることになるだろう。
「昨日ほど良いプレーはできなかった。昨日よりもフェアウェイを外した回数が多かったからね。それがこのコースでは大きな鍵となるんだ。ここではスコアを伸ばすにはしっかりとフェアウェイを捉えなければならないんだ」。
「何度かラッキーもあって、いい感じでパーセーブをすることができた。ここシェーシャンはグリーンが素晴らしい状態で、幾つか長いパットを沈めることができたね。ショットは良くないラウンドだったけれど、なんとかスコアを纏め、理想的な展開で週末を迎えることができるようになったね」。
「この大会はすごく良い心持ちがするんだ。HSBCは良い仕事をしたね。雰囲気は最高だし、ゴルフコースはすごく見栄えがするよ」。
「WGCはどれも特別な大会で、僕はいつもこの大会での勝利を狙っていたんだ。ワールドクラスの出場者が出そろっているし、そんな選手たちが僕を追う展開になっているんだ。このままアクセルを踏み続け、日曜はバックナインを余裕の展開で迎えたいね」。
ポールターはマクドウェル同様、ノーボギーの「67」というラウンドに満足しており、このまま行けば「DPワールドツアー選手権」を前に、「レース・トゥ・ドバイ」のトップ60入りが見えてくる。
「今日は恐らく今年一番の出来で、とても興奮している」とポールター。彼は今年唯一のトップ5入りを同じ中国で開催された「ボルボ中国オープン」で果たしている。
「グリーンを外したのはほんの数回だった。チャンスを逃し続けた13ホール目までは少しイライラの募る展開だったけれど、上がり5ホールで4つのバーディを奪ったから、終盤にかけてチャンスをものにすることができるようになり、そのことについてはすごく満足している」。
「2週間前からギアをタイトリストに換えたのだけれど、これが素晴らしくてね。今日だって5アンダーだよ。とてもハッピーだね。今の道具はすごくいい感じに作用している」。