ライダーカップ出場の“雑念”を振り払うギャラハー
スティーブン・ギャラハー(スコットランド)は、母国で「ライダーカップ」デビューを果たせるかもしれないという夢に惑わされることなく、今週アルバトロスゴルフリゾートで開催される「D+D レアル チェコマスターズ」に臨む決意を固めている。
来週には選考へ向けたポイントレースが終了するが、ギャラハーはぎりぎりで順位による自動選出の圏外にいる。その後、ポール・マギンリーによる3人のキャプテン推薦が発表される。
「当然『ライダーカップ』は意識する」とギャラハー。「一番難しいのは、ただいつも通りのことをしようとすること。あと2大会を残して、僕はまだ自動的に選出され得る位置につけている。それってすばらしい立場だよ」
「とてもエキサイティングだし、この大会で全力を尽くして、勝つための準備をするだけだよ。良いゴルフをしてきたから今の位置にいるわけで、最悪なのは何か別のことをしようと目論むことだ」
「僕は最後まで1週間1週間、その都度専念するだけだよ。自分のゴルフをプレーしなくてはならない。コースのレイアウトや設定、天候に応じて、積極的に攻めたり、注意深くプレーしたりはするけれど、いったんゴルフコースに出れば余計なことは考えない」
「試合に出るというのは、コース外ではただの願望に過ぎないから、自分のやるべきことをするだけだよ。『ライダーカップ』はスコットランドで開催される。僕は出場したいんだ。良いプレーをするというのが、それを実現させる唯一の方法だ」
もし、ギャラハーが今週、何か験担ぎを探すのなら、1998年の記憶を思い起こすべきだろう。彼はその年、プラハで開催されたチャレンジツアーの「KBゴルフチャレンジ」でプロとしての初優勝を果たした。
「1998年にプロ初優勝を遂げたのがプラハだった」とギャラハー。「チェコではプロの大会にたくさん出場してきた。ここへ帰ってくるのはいつだっていいものだね」
「かつて、この地でゴルフが発展し始めたころに訪れるのも良かったけれど、今ここへ来て、どれだけ発展を遂げたのか見られるのもすばらしいね。どこへ行ってもゴルフコースがあるし、本当に高い水準にある」
「コースはすばらしいコンディションに仕上がっている。ただ、とてもむき出しの状態だから天候に左右されるだろうね。とてもいいコースだし、すごくいい大会になるのは間違いないと思うよ」