「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」はロイヤルアバディーンでの好スコアが続出した3日目を経て、ジャスティン・ローズとマーク・ウォーレンが首位に並んで最終日を迎える展開となった。

ローズはスコットランドへやって来た水曜日には、大西洋の何処かに自分のゴルフを置き忘れてきたようだと語っていた。

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それから4日後の今、かつての「全米オープン」王者は3日目を見事な「66」でラウンドし、スコットランドのウォーレンと並んで首位で最終日を迎えることとなった。

2週間前に「クイッケンローンズ・ナショナル」で優勝したローズは、「水曜にここへ来た時は全くもって最悪な感じだったけれど、ここ数日は自分のゴルフを取り戻せたし、そうするためにここでプレーしているわけだからね」と述べた。

「今日とコングレッショナルでの2日目のラウンドが今年一番のラウンドだった。1週間を通してのゲームの進み具合にとても満足しているよ」。

「明日勝てたら素晴らしいね。良いラウンドが続いているし、これを持続できたら素敵だよ。今だってリンクスのゴルフを楽しめているし、そのためにここへ来たのだと思う。自分のゴルフを続けて、1打1打しっかりやるだけだよ」。

「でも、明日は優勝を意識する瞬間が間違いなくやって来るだろうね。それを楽しみにしているよ。週初めにも言ったけど、今週は優勝争いに絡んで、重圧の掛かった状況下で自分の技術を磨ければ、それだけで『全英オープン』に向けた素晴らしい調整の機会になるんだよ」。

ローズは風向きの関係で難易度が低かった前半でバーディを一つしか奪えず、ペースを乱しそうな気配が漂っていた。

しかし、33歳のローズは10番から3ホール連続でバーディを奪うと、14番ではこの日唯一のボギーを叩きながらも、15番と16番ではバーディを奪い、後半をこの日の最小スコアとなる「31」でラウンドした。

「14番では完璧なドライバーの後に居眠りしてしまってボギーを叩いてしまったけれど、15番では自分にいい感じで言い聞かせることができた」。ロイヤルアバディーンで勝利を挙げられれば、難コースでの勝ち癖を継続できると強調した。

「ここで優勝できれば、今まで勝ってきたコースの中でも難しい部類のコースで勝ったことになるね。ここのところ、僕は難しいコースで勝つ傾向にあるんだ。勝ってきた大会では厳しい試練にさらされてきたからね。リンクスのコースで勝てば誇りになるよ」。

ヨーロピアンツアーで2勝している33歳のウォーレンは、直近の優勝は2007年だが、その後、幾つものニアミスを経験している。

2013年の「スペインオープン」では、あとわずかのところで勝ち切れず、その1カ月後のウェントワースでの「BMW PGA選手権」ではプレーオフで敗れた。しかし、最も記憶に残っているのはキャッスル・スチュワートで開催された2012年のこの大会で、残り4ホールでの3打差を守り切れなかったことだろう。

「フロントナインは良いプレーができた。自分のやっていることをちゃんと制御できていた」とウォーレン。彼は13番ホールまでに6つスコアを伸ばしながらも、終盤で2つスコアを落とし、3日目を「67」でラウンドしている。

「終盤はお粗末な感じになってしまったけれど、首位タイで明日はメジャー王者とプレーするわけだからね。素晴らしい位置だし、エキサイティングな位置だね」。

「スコットランド人の僕らにとって、この上ない大会なんだ。5つ目のメジャーみたいなものだよ。これまでもこういう状況に遭遇したことはあるから、号砲が鳴れば、後は自分の仕事を成し遂げるだけだよ」。

「勝つのはいつだって難しい。一番困難なことだと思うけれど、幾つかのタフなホールを切り抜けることができれば、後は地元の声援が、ゴールに向けて必要な残り1パーセントの後押しをしてくれるはずさ」。

通算10アンダーのローズとウォーレンに、スウェーデンのクリストファー・ブロバーグが1打差で続いており、ローズと同じく3日目を「66」でラウンドしたイングランドのティレル・ハットンがさらに2打後方につけている。

スコットランドのクレイグ・リーも3日目を「66」でラウンドし、上がり7ホールで3つのボギーを叩きこの日のスコアを「71」とした昨日首位のリカルド・ゴンザレスと並んで通算6アンダーとしている。3日目を「68」でラウンドしたロリー・マキロイは首位から7打差につけている。前回王者のフィル・ミケルソンは16番と18番でボギーを叩いて、この日のラウンドを「70」とし、さらにその1打後方につけている。