母国での戴冠を狙うステンソン
「ノルデアマスターズ」ではやり残した仕事があると明かしたヘンリック・ステンソン。昨季の「レース・トゥ・ドバイ」王者の彼は今週開催される母国の大会での初優勝を目指している。
スウェーデン出身のステンソンは、この母国の大会では2004年と2005年に2位に入っており、特に後者はオーストラリアのマーク・ヘンズビーが最終日の18番で9メートルのパットを沈め、勝負がプレーオフへと持ち越された末の2位だった。
そして今、加速度的に数々の功績を挙げているステンソンは、PGAスウェーデンナショナルでの母国優勝をその武勲のリストに加えることを望んでいる。
「この大会ではもう何年もプレーしていなかったから楽しみだね」と世界2位のステンソン。「随分と長い間会っていなかった人たちとの再会も果たしているところだ」。
「旧交を温めるのは素晴らしいものだし、本当に後押しを実感できるんだ。プレーが始まれば楽しくなるだろうね。沢山の人が見にきてくれるだろうから」。
「このコースでは5、6回プレーしたことがある。テントやグランドスタンドなんかを含め、(大会用の)コース設定はまた違って見えるね。コースが良い感じにタフに形成されている。というのも、ここはすごく開けた場所だからね。それにコースは素晴らしいコンディションでもある」。
「スウェーデンに戻ってきたのはクリスマス以来だから、帰ってこられて嬉しいよ。地元の観客の前でプレーするのはいつだって素晴らしいものだし、特にここのところ自分の収めてきた成功もあるのでなおさらだ。既に後押しを感じているし、彼らを余りがっかりさせないプレーができればと思っている」。
「今週勝てたら素晴らしいだろうね。2005年は本当に惜しいところまで行った。最終ホールで9メートルのパットをねじ込んでプレーオフを強いたマーク・ヘンズビーにそのプレーオフ2ホール目で敗れたんだ。あの時は敗戦を受け入れるのが難しかったし、乗り越えるのに1、2週間かかったんだ。惜しいところまで行ったあの時のリベンジを果たせたらいいね。まあ、頑張るよ」。
欧州ナンバーワンの称号とフェデックスカップ王者の両方を手中に収め、さらにその年の後半に開催されたメジャー2大会で2位と3位に入った2013年のステンソンによる目覚ましい活躍は、そっくり再現するのが難しいであろうと考えられてきた。
しかし、38歳のステンソンは12ヶ月前よりも今の方が良いプレーができていると信じている。
「今年はこれまでのところ、あの快進撃が始まる前の去年の今時分と比較するとより良いプレーができていると思う」とステンソン。「いい感じで自分のゴルフができていると思うし、全体的なまとまりを見せ始めている。後は、自分のゴルフからあと数パーセントの余力を引き出せるかどうかという問題で、それさえできればまたあの調子を取り戻せるね」。
「僕は焦ってはいなんだ。これから3、4年は素晴らしい時期を送れると思っているし、またあのような調子を取り戻すことができれば、メジャーで少なくとも1勝はできると思っている。それが今年であろうが来年であろうが問題ではない。良いプレーができているし、いつかは(メジャー制覇を)達成したと思っている」。