セントオマールでヴァン・デル・ウォルトが“チャート”のトップに
ナジェティホテル&ゴルフオープンpresented by ヌーフリーズOBCでのデビュー戦でティジャート・ヴァン・デル・ウォルト(南アフリカ)は完璧なスタートを切った。ヴァン・デル・ウォルトは難しいコンディションを物ともせず、初日を手堅い4アンダーの「67」でラウンドした。
非常に強い風が吹き荒れる中、北フランスのセントオマールGCでボギーを一度に抑えた上で5つのバーディを奪ったヴァン・デル・ウォルトは、最終3ホールをバーディ、バーディ、イーグルとしたヴィクター・リウ(フランス)を押さえて1打差のトップに立った。
早い時間に10番からティオフしたヴァン・デル・ウォルトは序盤安定したプレーで7つのパーを獲り、17番と18番では連続バーディを奪い2アンダーで前半を終了。そしてバックナインでは3バーディを奪いボギーを3番パー4の一つにとどめた彼は単独リードに立った。
「今日はボールのコントロールが良かった」と38歳のヴァン・デル・ウォルト。「そんな感じがここ何週間か続いています。ただパッティングはあまり良くありませんね。今日はパットがうまく落ちてくれて良かったです」。
「17番のパットは良かったですね。約30フィートからの下りでした。6フィート行ったところで一度ブレークし、更に18フィート行ったところでもう一度ブレークがありました。それにしてもここのグリーンキーパーは素晴らしい。彼らがグリーンの速度を少しスローダウンしてくれたからうまくいったのです。それが無かったらあの風の中ですからパッティングはグリーンから落ち続けていたでしょう」。
「私のドライバーショットは真っすぐ飛ぶので、他の選手よりドライバーを頻繁に使うことが可能ですし、その上、風を利用することができればティショットで更に20から30ヤード余分に稼ぐこともできます。それに、このコースは見るからに私の好みのコースですから」。
今シーズン、ヴァン・デル・ウォルトのレース・トゥ・ドバイへの参加は限られてきた。しかしジョージ地方出身のヴァン・デル・ウォルトはセントオマールでの成績次第で運が変わると信じている。
「ツアーではチャンスをものにしなければならないけれど、去年はこの大会に出場しない選択をしました」と彼は述べた。「今年、この大会に出場するのは良い判断だと思います。来週のBMW インターナショナルオープンの出場権は今のところないけれど、この大会で好成績を上げれば出場できる様になるかもしれません。今迄通り良いプレーを続ければ何でも可能です。これからが楽しみです」。
もう一人午前にスタートしたリウはフランス人選手のうちで最上位にいる。最終の3ホールを巧みにこなし4つスコアを上げた。午後のグループがどんどん強くなる風と悪戦苦闘する中2位で初日を終了した。
初日の終盤に素晴らしいプレーを見せたパリジャンのリウはその自信を二日目に繋げて行きたい。そして安定してはいるものの華やかではないシーズン前半から、更に一段パフォーマンスを押し上げたいところである。
「最後の数ホールまでは1オーバーでした。でも素晴らしいフィニッシュだったのでその点は良かった」と28歳のリウは述べた。「最終の2つのパー5は追い風だったので実際的な距離は短くなっていました。だから7番アイアンと9番アイアンを使いました」。
「今日は概ね集中できていましたし安定していました。ミスもおかしませんでした。アプローチも良い所に乗せて上りのパットを残すようにしました。ここでは下りのパッティングが難しいのでこれはとても大切なポイントなのです」。
「今年予選落ちしたのは1度だけですが週末の出来が不十分なのです。だからこれからは一週間ずっと安定させる事。それを今から実行していきたい」。
「今日の終盤の調子をキープしたいですね。そして良い心理状態を保てれば、天候も良くなりそうですし、きっといい事が起こりますよ」。
一方で、3位のダニエル・ブルックス(イングランド)は驚くべきカムバックを見せた。彼にとって5ホール目となった14番(パー5)でトリプルボギーを叩いてしまい、5ホール終了時点で4オーバーだったブルックスは、その後、バーディ2つとイーグル2つを奪い、序盤の出来からは思いもよらない2アンダー「69」で初日をラウンドした。
ブルックスの同胞のサイモン・ダイソン(イングランド)は最終4ホールで3ボギーを叩き、「72」の1オーバーとし、トップから5打差の位置につけている。