「ネッドバンクゴルフチャレンジ」注目の3人
今季DPワールドツアー最終戦直前となる今週は、「ネッドバンクゴルフチャレンジ」が節目の40回目を迎える。開催地の南アフリカ・サンシティに国際色豊かなフィールドが集結した。
3年ぶりの開催となった今大会は、トミー・フリートウッド(イングランド)がタイトル防衛に挑むほか、地元期待のスリストン・ローレンス、ニュージーランドのライアン・フォックス、そして、スコットランドのイワン・ファーガソンが今季ツアー3勝目を目指してティアップする。
今大会の注目選手は、次の3人だ。
本命:トミー・フリートウッド
新型コロナウイルス感染拡大前に開催された2019年大会では、フリートウッドが最終日に5打差をひっくり返し、プレーオフでマーカス・キンハルト(スウェーデン)を退けてトロフィーを掲げた。
会場のゲーリープレーヤーCCでの勝利はツアー5勝目で、ニック・ファルド(イングランド)、ベルンハルト・ランガー(ドイツ)、そして、アーニー・エルス(南アフリカ)といったゴルフ界のレジェンドが名を連ねる歴代覇者の仲間入りを果たした。フリートウッドはこの優勝以降、勝利から遠ざかっているものの、今大会を迎えるにあたり、ここで勝者の輪に返り咲くことができるのではないかと信じるには、それなりの理由がある。
世界25位のフリートウッドは、直近に出場したサウスカロライナでの米PGAツアー「CJカップ」で4位タイに入ったほか、2022年「全米プロ」で5位、同年「全英オープン」で4位を記録している。シーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」を次週に控え、2017年の欧州ナンバーワンは、現在13位としているDPワールドツアーランキングの上昇を狙っている。
対抗:ジョーダン・スミス
10月の「ポルトガルマスターズ」で5年ぶりの優勝を果たしたジョーダン・スミス(イングランド)は、初日から首位を守る完全優勝でツアー2勝目を挙げた。この成功はシーズンを通して維持している好調のたまものであり、一貫性のあるボールストライキングを武器に今季はこの優勝以外にも8度のトップ10入りを果たしている。
こうしたパフォーマンスにより、スミスは今季のDPワールドツアーランキングを9位としており、今週のフィールドでスミスより上位につけるのは、同2位のフォックスだけとなっている。スミスはこれまで今大会に3回出場し、自己ベストは2018年の21位タイ。11月9日には30歳の誕生日を迎えて、自信をみなぎらせているだけに今季初の2週連続優勝を遂げても不思議ではない。
大穴:J.C.リッチー
南アフリカのJ.C.リッチーは、チャレンジツアーの年間ランキングを4位で終え、来季DPワールドツアーのシード権を獲得した上で、サンシティへとやって来る。チャレンジツアー4勝の全てを母国で成し遂げており、今季は地元で2連勝を果たしている。
先月の「ブリティッシュチャレンジ」では惜しくもチャレンジツアー5勝目を逃したが、今週は招待選手として大会初出場を果たすこととなった。今季DPワールドツアーでは「ベットフレッド ブリティッシュマスターズ」に出場して8位タイに入っており、欧州フル参戦となる来季に向け、自身の有望性を証明している。