2020年「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」を振り返る
ガルゴルム・スパ&ゴルフリゾート(バリミーナ)での2020年「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」では、農家の男性と彼の牛たちが最前列で白熱した戦いを見守るなか、ジョン・キャトリンが今月2度目のヨーロピアンツアー制覇を果たした。
ガルゴルムS&GRでのスリリングな1週間で起こった、知っておくべき事柄は次の通りである。
キャトリンがさらなる勝利で見事な9月をしめくくる
今月初め、キャトリンはまだヨーロピアンツアー初優勝を目指す選手だった。3週間前の「アンダルシアマスターズ」を制覇した米国人選手は、バリミーナでの成功を受け、ツアーでの勝利数を2に伸ばした。日曜の上がり4ホールで3バーディを奪って「64」をマークしたキャトリンは、2位に入ったアーロン・ライに2打差をつけて優勝した。キャトリンは大会後、「優勝できるかどうかは分からないものだけど、バルデラマで苦境を脱することができたことで、今日は本当に楽にプレーでき、鏡で自分と向き合って、自分に対し、この状況は経験したし、自分はやり遂げることができるんだと話しかけることができた」と述べた。
霜と霧による遅延
霜と霧により、日曜のラウンドは、現地時間で午前11時49分になるまでスタートできなかった。金曜も霜でプレー開始が遅れてため、今週は2度にわたって遅延が発生した。大会4日目、早い時間帯のコースはこんな感じだった…。
A frosty morning @GalgormResort has delayed the start of the final round. #DDFIrishOpen pic.twitter.com/YMqqA3gYOB
— DP World Tour (@DPWorldTour) 2020年9月27日
ライが2度目のワイヤー・トゥ・ワイヤーを惜しくも逃す
イングランドのライは、2019年「ホンマ 香港オープン」でのヨーロピアンツアー初優勝をワイヤー・トゥ・ワイヤーで遂げる快挙を達成したが、北アイルランドでもその快挙を再現するべく、初日から3日目にかけて首位に立った。しかし、彼は最終日を3バーディ、3ボギーの「70」とし、寸でのところで2度目の完全優勝を逃した。
彼は最終ホールでバーディを奪えば、プレーオフを強いることができたが、このホールをボギーとした。最終ラウンドを終えたライは、「少しガッカリしている。それを隠すことはできない。でも、ほぼ1週間を通してソリッドなプレーができたし、あの18番は単に起こるべくして起こったことだね。あれもゴルフであり、往々にして起こることで、今日のジョンは素晴らしいプレーをしたし、勝利に値するよ。ポジティブな面も沢山あったし、外面的に自分自身をよく管理できたし、もっと重要なことに、内面的にもそれができた。今週はネガティブなことよりも、ポジティブなことの方が断然多かった」と述べた。
“モー”ビングデー
新型コロナウイルス感染拡大により、先週の大会も無観客で行われたのだが、地元農家の男性は、幸運にも土曜に自分の農場から観戦することができた。しかしながら、このとき最も注目を集めたのは彼の連れであり、男性は大勢の牛たちに囲まれていたのである。この男性が、なつく牛たちの扱いに長けているのは明らかであり、牛の群れの中にあって微動だにせず、その後はここに仲間が加わったほどである。
Mooving day at the @DDFIrishOpen 🐮#DDFIrishOpen pic.twitter.com/qJPj8F4uxp
— DP World Tour (@DPWorldTour) 2020年9月26日
7番ホールで見せたバームスターの美技
ディーン・バームスターはパー3の7番でティショットを直接カップインさせそうになったが、ボールはカップに当たり、弾んでホールから外れてしまった。
A hole-in-one (sort of) @BurmyGolf 🙃#DDFIrishOpen pic.twitter.com/e9xOl5Ip3H
— DP World Tour (@DPWorldTour) 2020年9月27日
彼は近距離からタップインでバーディを奪うことができたので、南アフリカ人選手にとって、必ずしも最悪の出来事とはならなかった。