2020年 ユーラムバンクオープン

「ユーラムバンクオープン」で知っておくべき5つのこと

2020/07/15 13:30
コースと相性抜群のマルセル・シュナイダー※写真は2020年オーストリアオープン(Stuart Franklin/Getty Images)

今週は「ユーラムバンクオープン」が開催されるため、欧州ツアーと下部チャレンジツアーは引き続きオーストリアにとどまる。2020年大会について知っておくべき5つのことは次の通りである。

欧州ツアー初見参

下部チャレンジツアーとの二重ランキング大会であり、欧州ツアーとしてはデビュー大会となる。「オーストリアオープン」に続いて開催される第3回「ユーラムバンクオープン」は、新型コロナウイルスの感染拡大による4カ月の中断を経た両ツアーにとって再開後2戦目。

GCアダムスタルで鍵となる標高

全長わずか6476ydのGCアダムスタルは、ツアーのスケジュールにおける最短コースのひとつだが、丘陵地帯に広がるロケーションにより、選手の創造性とコースマネジメントを試す興味深いコースとなっている。

オーストリアアルプスの先端に佇む絶景のコースでは、容赦ないアンジュレーションと標高1135mという空気の薄さにより、クラブ選択の正確さと精密な飛距離のコントロールが求められる。

ロースコアの歴史

前週「オーストリアオープン」を制したマーク・ウォーレン(スコットランド)と1打差2位に入ったドイツのマルセル・シュナイダーはGCアダムスタルで2019年に「62」のコースレコードタイをマーク。大いなる自信とともにやって来る。

昨年、シュナイダーは第1ラウンドを1イーグル、6バーディでラウンドし、3打差の首位に立つと、最終的には14位タイで大会を終えた。当時コースレコードだった「62」は、まず2018年の第1回「ユーラムバンクオープン」でボルハ・ビト(スペイン)がマーク。その後、昨年の大会でシュナイダーに加え、アントワーヌ・シュワルツ(フランス)とポンタス・ワイドグレン(スウェーデン)がマーク。しかし、日曜にはフランスのジュリアン・ケンが「61」をマークして記録を更新した。

今週のフィールドには、シュナイダーの他、ビトとケンの両者も名を連ねている。

ルーツはチャレンジツアー

オーストリアでチャレンジツアーの大会が開催されるのは、今週が27回目となり、「ユーラムバンクオープン」自体はまだ3回目の開催となるものの、GCアダムスタルはこれまでツアーの大会を開催してきた長い歴史を持っている。

スペインのラファ・カブレラベローは同コースで06年から08年にかけて開催されたチャレンジツアー「マンノーオープン」第1回大会で、4日間を「61」「68」「66」「69」でラウンド。初日から首位を譲らないプロ初勝利を遂げた。その翌年は今年の開催コースにてアンダース・ハンセン(デンマーク)が3打差の勝利をあげた。

誰が勝っても大会初優勝

2018年「ユーラムバンクオープン」を制覇したダリウス・ファンドリエル(オランダ)は最終日、デービッド・ロウ(スコットランド)らと壮絶なバトルを繰り広げた末、1打差でチャレンジツアー初優勝を遂げた。

19年は最終日を「66」でラウンドしたスコットランドのカルム・ヒルが4打差でチャレンジツアー2勝目。しかしながら、ファンドリエルもヒルも今週は不出場となるため、今回は誰が勝っても大会初優勝となる。

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