双子のホイゴー兄弟が近況を報告
今週の選手ブログは双子のニコライ・ホイゴーとラスムス・ホイゴーが発信。デンマークでロックダウンによる制限が緩和されるなか、兄弟は引き続き社会的距離のガイドラインを守りながらゴルフコースへと戻った。
ラスムス:デンマークのコースは再開したので、ここ2週間、僕らは練習することができた。僕らはいくつかの異なるコースでプレーしていて、一つは自宅の近場にあるコースで、その他はだいたい、シルケボリのコースでプレーしている。
ニコライ:ロックダウンは、色々と再開するまでトータルで1カ月半ほど続いた。その間、いくつかのゴルフコースは営業していたので、僕らもプレーしようと思えばできたのだけれど、僕らは政府のガイドラインに従い、家にいた。家でもやりたいことは全てできたから。庭にはネットが張ってあるから、ここ数週間は「トラックマン」(弾道計測器)を使い倒したよ!
ラスムス:庭に練習用のネットがあるとはいえ、何時間もやっていると飽きてくる。だから、僕は30分くらいの練習セッションをこなすと、何か別のことで気分転換し、リフレッシュして練習を再開するようにしていた。僕は毎日2時間ほどしか練習しなかったし、全く練習しない日もあった。僕らは手作りのパター練習マットを持っているけど、長さは2mしかないので、ないよりはいいものの、グリーン周りのタッチとフィーリングを養うようなショートゲームの練習をするのは難しかった。
ニコライ:精神的にシャープで居続けるため、僕らはコーチと仮想のセッションを行ったし、活動再開の時に準備ができているよう、様々なドリルをこなした。
家にはコンピューターゲームもあるので、僕らは隔離した状態でコール オブ デューティやカウンターストライクで対戦したりもした。僕らには競い合うのが自然なことであり、いつも対戦することになるし、お互い特に何も言わなくても、常に何かが懸かっているので、最後はどちらかが昼飯を奢るみたいな感じになるんだ。勝敗は五分五分なので、そのあたりも均等になっている。
ラスムス:常にそうなるね。シーズンによって、どちらかの方が少しだけ成果が上がるときもあったけれど、通常はほとんど同じで均等なんだ。10歳の頃のハンディキャップもほとんど同じだったし、アマチュアだった頃から今にかけて、その状態がずっと続いている。
ラスムス:僕にとって2019年シーズンの目標は、チャレンジツアーの2020年シーズンのシード権を維持することだった。僕は招待選手として7大会に出場するところから始めたんだけど、大会プロモーターからそうした招待を受けられたのは幸運だった。実は、最初に出場したチャレンジツアーの大会で2位に入ったので、出場権は確保できたし、その後は1シーズンを通してチャレンジツアーの大会に出場することができた。長い1年で、僕はランキングを21位で終えたので、プロ1年目としては上出来だった。ボーナスみたいな感じでQスクールのファイナルステージに進めたので、合格できれば最高だけど、もし駄目だった場合も自分に辛く当たらないよう心掛けた。でも、終わってみれば、全てが順調に行って、僕は(ヨーロピアンツアーの)シード権を獲得することができた。
僕は様子見として、クリスマス前にヨーロピアンツアーの2大会へ出場することにした。南アフリカで良いプレーができて、週末はそこまで良くなかったけれど、第1週として全体的に良かったし、自分でも満足だった。その後、モーリシャスへ行き、この1週間を終えるとバケーションだと思って臨んだのだけど、自分のゲームの全てがハマって、初優勝することができた。あれは素晴らしかったよ!
ニコライ:僕にとって、昨年は「KLMオープン」が楽しい1週間だった。当時、僕はまだチャレンジツアーの大会には出場しておらず、月曜のプロアマの後に「KLMオープン」の招待を受けたんだ。親友の一人をキャディに、僕らはアムステルダムへと向かった。大会が始まるや否や、僕は良い感触を得たのだけど、良い感じから良い成績を得るまでは長い道程だった。そうしたら、突如として僕は日曜の終盤に優勝争いを繰り広げ、最終グリーンでパットを決めればセルヒオ・ガルシアとのプレーオフに持ち込めるという状況になったんだ!あれは素敵なフィーリングだったし、あの経験が昨季終盤から今季を見据える上で大きな助けとなった。
Denmark 🇩🇰 have won the #Eisenhower Trophy 🏆 for the first time after a phenomenal final day.
— Int'l Golf Fed. (@IGFgolf) 2018年9月8日
Twins Nicolai and Rasmus Hojgaard combined to produce a -13 score which sees them take the title on -39. #WATC2018
Congratulations to the whole team! 👏🏼👏🏼👏🏼 pic.twitter.com/COwIsftzlO
ラスムス:僕らはまだ若いので、何でもやってみたいんだ!少し急ぎ過ぎているところはあるかもしれないし、周りの人からはこれから長いのだから落ち着けと言われる。差し当たり、僕らはこれからについて行動計画を作り、段階的にキャリアを積み重ねていこうとしているところなんだ。ニコライと僕にとって、一緒にヨーロピアンツアーでプレーして世界中を旅することは、これまで常に目標だったし、これでニコライがヨーロピアンツアーに加わればかなり楽しみも増えるし、主な目標の一つが成就することになる。僕らのもう一つの目標は、いつか一緒に「ライダーカップ」でプレーすることなんだ。
ニコライ:「ジュニアライダーカップ」は特別な1週間だった。2018年初頭に、僕らはあのパリでの大会を中心にその年全体のスケジュールを組んだので、現地へ着いた時はかなり特別だったね。僕らは真っ先にキャプテンに、午前中のフォアサムは僕らを一番手で行かせてと言ったんだ。あれは素晴らしい経験だった。
ニコライ:時として、デンマークゴルフ界のスター選手たちと並んで歩いていると妙な感じがするし、25年間第一線でプレーしているトーマス・ビヨーンは特にそうだね。彼はこれまで僕らについてとても良く言ってくれているし、僕らは彼が話すときは彼の言葉に注意深く耳を傾けている。僕らデンマーク人は皆が彼のことを尊敬しているから、トーマスに助けてもらえるのは素敵なことだね。彼は史上最高のデンマーク人選手だから。彼は僕らにとってアイドルであり、今では彼と話をしてアドバイスを受けることができる。ソレン・ケルドセンも似たような存在で、僕らはこれまでの人生を通してあの2人を尊敬してきたし、今はその2人から助言がもらえるんだ。僕らはソレン・ハンセンとも言葉を交わしてきた。彼は「ライダーカップ」出場選手としての経験があるので、僕らは彼からあの大会について話を聞くのが大好きなんだ!
ラスムス:僕らは練習量を増やそうとし始めていて、大会が再開したときに備え、自分たちのゲームをシャープにしようと考えている。数日後には、何年か前に「メイド・イン・デンマーク」が開催されたシルケボリで、少人数で2日間にわたって開催される小規模な大会があるんだ。そこで試合勘を養うことができるけれど、引き続き社会的距離を取ることを心掛け、Covid-19(新型コロナウイルス)に関する全ての勧告を念頭にプレーすることになる。用心が必要なので、お互いに距離を取りながら、4サム3組に分かれてのプレーになる。ハイタッチや握手は禁止で、ピンは刺したまま、お互いに距離を取ってプレーすることになるね。