ロリー・マキロイらウェントワースで注目の3人
ウェントワースクラブで開催される今季「ロレックスシリーズ」第4戦を前に、データの達人があらゆる数字を精査し、次の3人を注目選手としてピックアップした。
本命:ロリー・マキロイ
世界2位を差し置いて、一体誰から始めるべきだろうか。「オメガヨーロピアンマスターズ」で2位、そして米PGAツアーの「ツアー選手権」で優勝と、出場した直近の2試合で好成績を収めた北アイルランドのロリー・マキロイは、おそらく現在全世界で最も調子を上げているゴルファーであり、「全英オープン」での難儀な出だしを経験して以降、ロリーは波に乗っているといっても過言ではないだろう。
全英の初日「79」以降、30歳はワールドワイドで21ラウンドをこなしてその間の平均ストロークを「67.4」とし、合算スコアを通算67アンダーとしている。
また、マキロイは2014年にこの大会を制覇した元大会王者でもあり(その際は現「全英オープン」王者であるシェーン・ローリーに1打差をつけて勝利)、昨年は優勝したフランチェスコ・モリナリを追撃して2位に入るなど、改修後の西コースでも良いプレーができることを証明した。
とどのつまり、4度のメジャー王者を見て見ぬ振りはできないということだ。
対抗:ビクトル・ホブラン
ノルウェーの新星、ビクトル・ホブランは今週ウェントワースクラブで大会デビューを飾ることになるが、彼は目下絶好調である。
先週、米PGAツアーの「グリーンブライアー」で10位タイに入った21歳は、17ラウンド連続で70切りを達成し、18年間破られていない記録に並んだ。記録が始まった1983年以降、これまでこの記録を達成したのは彼以外ではボブ・エステスのみとなっている。
オスロ出身の若手選手は、直近7試合の通算スコアを驚愕の100アンダーとしており、この抜群の安定感を武器に、今年6月の「全米オープン」後にプロに転向して以降、公式世界ゴルフランキングを340位から101位まで押し上げたのである。
確かに彼のキャリアはまだ始まったばかりだが、我々には今週ホブランが素晴らしいパフォーマンスを見せて、うなぎ上りの評価を更に高める姿が見えるのである。
穴:ロス・フィッシャー
端的に言うと、ロス・フィッシャーは地元でのプレーが大好きなのである。
アスコット生まれのフィッシャーはウェントワースに良き思い出を持っており、ヨーロピアンツアー5勝の彼は、2009年に同コースで開催された「ボルボワールドマッチプレー選手権」を制覇してツアー3勝目を挙げた。
また、フィッシャーは近年、このサリー州のコースで好成績を収めており、ここ2年は連続してトップ10入りを果たしている。
最近、彼はベストの状態にあるわけではないが、今週はフィッシャー復調の可能性を除外すべきではないだろう。