マキロイらスイスで注目の3人
今週の欧州ツアー「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」はクランスシュルシエレGC(スイス)で開催される。1948年から続く歴史ある大会の注目の3人を紹介する。
本命: ロリー・マキロイ
ロリー・マキロイはプロとして優勝8カ国目へ向け、大会に臨むわけだが、最近の調子を考えると、それが実現したとしても何ら驚きではない。
先週まで振り返れば、全てがわかる。北アイルランドのマキロイは今季PGAツアー3勝をあげ、自身2度目のフェデックスカップ制覇を果たしたのである。
現在、キャリア最高の質を見せており、結果がそれを証明している。直近12戦で7度のトップ10入りを果たしており、予選落ちは2度のみ。
また、これも知っておくべき事実なのだが、この大会に過去3度出場し、その全てでトップ10入り。2008年には2位に入っている。
対抗: マシュー・フィッツパトリック
マシュー・フィッツパトリックは、前週「スカンジナビア招待」で今季3度目の2位。マキロイ同様に好調を維持して、今週を迎える。
しかしながら、今週の彼を必見にしているのは、彼とクランスシュルシエレGCとの相性の良さであろう。約1年前、このイングランド人選手はプレーオフのすえ、大会史上40年ぶり2人目の2連覇を遂げた。
スイスで見事なスタッツを並べている欧州ツアー5勝のフィッツパトリックは、同地でここ5年連続してトップ10入りしており、予選落ちは14年のわずか1度のみとなっている。
ミゲル・アンヘル・ヒメネスは現在、最も安定したシーズンを送っているわけではないが、欧州ツアー21勝の55歳は注目に値する。
01年以降、スイスアルプスで7度のトップ10入りを記録。同コースでの直近12ラウンドでは60台を6度たたき出し、平均スコアは69.01としている。10年には優勝も果たした。
昨年こそ、予選落ちしたものの、2日目には「66」をマークしており、昨今のシニアツアーにおける好調を考えると、やはり彼についてはここで触れておくべきだろう。今年で大会30回目の出場となる。
全長6848ydのクランスシュルシエレGCはツアーで3番目に短いコースであり、飛距離が大きく物を言う時代にあって、7000yd以下のコースはスペインのベテランに地の利をもたらすだろう。