二度目の欧州ナンバーワンを見据えるフリートウッド
ヨーロピアンツアーで無類の安定感を発揮しているトミー・フリートウッドは、2年前のクランモンタナ以降、予選落ちを喫したのはわずか1回のみとなっている。
28歳は先月ロイヤルポートラッシュで開催された「全英オープン」での2位を含む今季6度のトップ20入りにより、現在、2019年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」ランキングで4位につけている。
しかしながら、17年に欧州ナンバーワンとなったフリートウッドは、シーズン終盤へ向けたラストスパートをかけるうえで、スイスに集結するスター揃いのフィールドと対戦しなければならない。
世界2位のロリー・マキロイに加え、同じくメジャー王者のセルヒオ・ガルシアとダニー・ウィレットが海を渡って欧州へと戻って来たのに加え、今年は山の王であるマシュー・フィッツパトリックが大会史上初となるタイトル防衛を狙っているのである。
今季ヨーロピアンツアーで2勝を挙げているベルント・ヴィースベルガーは、「レース・トゥ・ドバイ」ランキングでフリートウッドの前を行く2位につけており、一つ後ろの5位にはマット・ウォレスがつけているが、こうした状況も世界13位の自信を揺るがすことはないようだ。
「これからも追撃するチャンスはあるので、最後まで射程圏内にいることが大切なんだ」とフリートウッドは述べた。
「この大会は、間違いなくシーズン終盤へ向けた最終ストレートの出だしに感じる。大きな大会が連続してあるのは良いものだし、良いゴルフができれば僕はまた頂点へ上ることもできると思う」。
「『レース・トゥ・ドバイ』は他のほとんどのことよりも断然重要だ。確かに、『ライダーカップ』代表チームの一員として、フラン(フランチェスコ・モリナリ)と共にあの強い米国代表を打ち負かしたのは素晴らしいことだった」。
「でも、個人レベルで見ると、『レース・トゥ・ドバイ』が一番上にあるんだ。昨年、僕はこのタイトルを守ることの難しさを痛感したし、今年もタイトルを狙っている。だから、自分が勝てる時に勝つのはとても重要なんだ。振り返って、とても幸せになれるからね」。
フリートウッドはクランシュルシエレGCでは初出場から3大会連続してトップ20入りを果たしており、14年には5位と好成績を残している。
彼は18年大会には出場していないが、このイングランド人は第80回大会への出場を確約している。
「僕は昨年この大会に出場していないし、最後にここでプレーしたのは息子のフランキーが生まれる前だった」とフリートウッド。
「ここは常に美しい場所だし、皆そう言うよね。1週間ずっとこの会場のことについて話していられる。昨年来られなかったから、僕はこの大会をずっと楽しみにしていたんだ」。
「僕がプロになって以降、(この大会に)出場できなかったのは昨年が初めてだった。いつだって良いプレーができていたこの場所で、ここ何回かは苦しんできた」。
「異なるステータスで帰ってこられて良かったよ。今週の方が断然忙しいけれど、それは僕が正しいことをしているということだから、今後もこの状況が続いて欲しいと思っているんだ」。
「すっきりした心境で戻って来て、また良いプレーができたらいいね」。