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小林至博士のゴルフ余聞

新天地で“ウィズコロナ”のゴルフライフ充実を模索

2020/09/23 16:00

4月に職場が江戸川大学(千葉・流山市)から桜美林大学(東京・町田市)に移り、ようやく千葉県柏市から東京都日野市に自宅を引っ越した。柏から町田まで電車で2時間かかることもあり、“移籍”が決まった昨秋時点で移住は自明の理だったが、この時期になったのは受験生を2人抱えていることや、とりわけ、柏のゴルフ環境が抜群という諸般の事情があった。

柏市は柏駅から都心まで直線距離で33㎞。30~40㎞圏内の都市は東から千葉市、さいたま市(北部)、立川市、町田市、横浜市(南部)あたりで、日野市も同じ圏内にある。この40㎞圏内で、200ヤード超、天井のネットを気にする必要がない練習場とゴルフコースが車で30分以内にひしめき合っているのが柏市である。

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この環境に5年あまり、ゴルフの腕は上がらなかったが、心と体のオアシスだった。特に今年3月以降、コロナ禍で他者との接触を避けることが求められるなか、スルー、ツーサム保証、クラブハウスに入るのは精算のときだけという環境を、各ゴルフ場が競うように整えていたので実に重宝した。

移住を念頭に、東京の西側のゴルフ環境をGDOの予約サイトでつぶさに調べてみた。神奈川、東京、埼玉、千葉で暮らした経験から、ゴルフ環境の充実度は東側に比べて低いのではないかと直感的に理解していたが、案の定だった。スループレーにツーサム保証を容認するところは少ないし、あっ見つかったと思ったら、値段にびっくり。柏市周辺の倍以上だ。

ついでにもう一つ。柏駅は都心に出るにも実に便利だった。かつて通勤時間は乗車制限をしていたほど混雑していた常磐線快速だが、並行して走るつくばエクスプレスの出現と人口の自然減、そして品川までの延伸で、乗車環境は劇的に向上した。780円出せばグリーン車でほっと一息、1時間に1本の割合でやってくる特急ときわをつかまえれば、東京駅まで30分かからない。

もっとも、私は「住めば都」の人間である。神奈川県逗子市で生まれ、横浜市鶴見区と川崎市多摩区を経て、大学時代は東京都文京区。プロ野球選手としてスタートした社会人以降は、さいたま市浦和区に1年、東京都北区に2年、ニューヨークに3年、オーランドに4年、再び北区に4年、福岡に10年、柏に5年、そしていま日野。新たな環境への適応はそれなりの経験を積んできた。多摩地区でのゴルフライフを充実させる方法を模索し、またどこかで報告したい。(小林至・桜美林大教授)

小林至(こばやし・いたる)
1968年生まれ。江戸川大学教授を経て、2020年4月から桜美林大学(健康福祉学群)教授。92年、千葉ロッテにドラフト8位で入団。史上3人目の東大卒プロ野球選手となる。93年退団。翌年からアメリカに在住し、コロンビア大学で経営学修士号(MBA)取得。2002年から江戸川大学助教授となり、05年から14年まで福岡ソフトバンク球団取締役を兼任。「パシフィックリーグマーケティング」の立ち上げなどに尽力。近著に『スポーツの経済学』(PHP)など著書多数。

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