藤田寛之は宮本勝昌の“シニアライフ”を想像? 深堀圭一郎も終盤耐えて決勝へ
◇シニアメジャー第2戦◇キッチンエイド全米シニアプロ選手権 2日目(26日)◇フィールズランチイースト(テキサス州)◇7193yd(パー72)
宮本勝昌が通算9アンダーの2位につけた予選ラウンドを藤田寛之は1アンダー27位で通過した。2アンダーの18位で迎えたこの日は前半6番までに2バーディを奪いながら、その後3ボギーで「73」と後退した。
終始、カットラインを気にするような位置ではなかったが、「このショットのクオリティでよくこのスコアで回れている」と振り返る内容だった。4つあるパー5で2日間通算1アンダー。「(第1打で)フェアウェイはよくとらえていて、大きなミスにはならないけれど、そこから」が課題。後半14番(パー5)ではグリーン奥のカラーから“3パット”を喫した。
「4日間できる。なんとかこらえましたね。アプローチでしのいで…」と一安心。そして首位と3打差にいる同じ芹澤信雄門下の相棒・宮本勝昌の様子が気になる。「これから5年くらい会えなくなるのかな。(宮本は)PGAツアー・チャンピオンズ(米国シニアツアー)でドルを稼いで、悠々自適なシニアライフを…」と早くもビッグタイトル獲得後の世界に想像を膨らませていた。
深堀圭一郎は54位で迎えた第2ラウンドもガマンの展開が続いた。最後から1つ前の組で回り、後半は再び吹き始めた風と格闘。「僕は出場選手の中でランキングが低いので、ティタイムは良いと思っていなかった。それはフェアなこと。与えられた条件でどうできるか」と日没間際のコンディションを受け入れてプレーした。
後半5番のボギーで終盤は緊張感いっぱい。アイアンとウェッジで作った6番から8番までのチャンスを生かせないまま迎えた最終9番、右サイドから7mを沈めてバーディフィニッシュを決めた。
「(暗くて)球の見分けも、距離感もうまくいかなかった。後半は3つ(バーディを)獲って終わりたかったけれど、簡単じゃなかったね」と「72」、1オーバー39位での予選通過に息をつく。「やっぱり2日間と4日間では得るものが違う。本土でやるシニアツアーのレベルを肌で感じて目で見られる」と週末の36ホールを喜んだ。(テキサス州フリスコ/桂川洋一)